『性のおはなしQ&A 幼児・児童に伝えたい30のこと』浅井春夫 著を読みました

P177 pp17 - P178 p1
 「からだ」を大切にしようと思ったら、やはり固有名詞がない「からだ」の部位はあってはならないし、空白であってはならないと思うのです。その辺りをどのように考えるべきか、みなさんが現実に子どもや保護者と接して、議論していただきたいと思います。
 女の子の場合は、例えば、英語では、「ワギナ」(vagina)という言い方もあります。しかし外性器は「バルバ」(valva)という英語の方が正確な表記です。

親子関係があってもいいけど、保育士、児童養護施設の職員など、基本的にはプロ向けにこんな時どうする?のエピソードを元に、性教育の仕方と必要性を訴えるおはなしでした。
先生、こっちが底本ですね?!と言いたくなる分かりやすい本でした。
たぶん、学生に読ませる本なので、実践編と理論編があり、理論編がちゃんとあって良いです。
ただ、理論編も別の本が必要そうな簡単なガイダンスでした。
大学の概論で読むヤツー!ってなります。

包括的性教育では、ジェンダー、ウェルビーイング、人権、文化、からだと発達、健康、セクシャリティ、性と生殖など、はば広く知識を取り扱います。
ちゃんと考える為には、他の生殖等の意味を含まない固有名詞が必要ですよね、というパートで、最近女性器をバルバっていうのはそれでかーとなりました。
でも、ペニス(陰経)が睾丸を含まないなら、対義語はワギナ(膣)でクリトリスやラビアを含まない、な気がするんですが、その辺りどうなの。


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