『「叱れば人は育つ」は幻想』村中直人 著を読みました
p105より
中原 日本では、「はっきり言わない」ことが社会の流儀となり、定着しきっています。空気を読んで、忖度したり、おだてたり、へつらったりすることは覚えるけれど、「冷静に、客観的に、事実をはっきり伝える」というスタイルのコミュニケーションの仕方を全然学んでいないんです。主観を交えずにフラットに伝えるスキルがまったく鍛えられていません。
叱るのは行動を変容させて学習させるには不要なのに、萎縮して即座に反応するから叱る事にはまってしまい、依存のようになってしまうという、叱る依存について書かれた村中直人さんが四人の有名人(工藤勇一さん、中原淳さん、大山加奈さん、佐渡島庸平さん)と対話して、叱る事の無意味さと別の方法を考えてらっしゃいます。
叱る事に拘泥してしまうのも、すぐに対応させて気持ちよくなるのはとても良くわかります。それに対して怒るのじゃない方法を考えるとか、自分の動きをメタ化して俯瞰するとか、怒るのではない新しい行動をするのが紹介されています。
めっちゃ叱られていた人間としては、首がもげるほど同意。
引用は、職場でマネジャーが叱るのではなく、部下に行動変容してほしい時にどうしたら良いかのお話より。
指摘が1で、立て直しが9であるのが大切なのだそうです。
立て直しをフラットに話すって、とても大変そうです。
家庭でも学校でも職場でも聞いたことない気がします。
唯一聞いたことあるのが学会の質問コーナーかも。会社を学会だと思えば良いのか!