『漂流者は何を食べていたか』椎名誠 著を読みました

p165
 もっとも簡単なのは生魚を噛んで汁を吸うことである。魚の切り身を布に包んで汁をしぼりだす方法もある。大きな魚だったらその横っ腹に穴をあける。その穴は魚の淋巴腺からでる分泌物でいっぱいになる。それを飲めば塩の割合が非常に低いので渇いた喉が癒されるのである。

『漂流者は何を食べていたか』 2021年 新潮社  椎名誠 著

 ボウケンカで小説家の椎名誠さんが色々な難破した体験談からどんなものを食べているかを書き出した本です。
トビウオが降ってきたり、サメや海鳥を手づかみで捕まえたりしています。
ヒトに慣れてないと手づかみ出来るらしいです。
二足歩行は想定外ってことですかね。

 引用は、真水が出来ないときの非常手段について。
生魚を吸うと水が出るとあります。
確かに、塩しない魚は水っぽいから判らんではないのですが、やってみたヒトがいて、その話を聞いて覚えてたヒトが居るてのが、凄いなと思います。
伝承。


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