『子どもと性 性教育をする前に読む本』安達倭雅子著 を読みました

p219-220より
 ところが、ここで奇妙なさわぎが起こりました。あちこち、本当にあちこち、それもまるで回覧板でもまわしたように、同じ台詞でこの副読本のとくに外性器の記述の部分に抗議の声が上がりました。
 「とんでもない。こんなリアルな、ほとんどポルノではないか」
 教育行政の官僚、××県の教育委員会、日本〇×性教育協会の理事から、△△小学校の校長先生、国立大学の教育学部の教授、私立の大学教授、果てはなぜか「統一教会」という宗教団体まで不思議なほど同じ文言でありました。

『子どもと性 性教育をする前に読む本』 1999年 三天書房 安達倭雅子著

 25年前の性教育についての話ですが、男女平等を進めたり、インターセックスやジェンダー、性分化についての、そのころの科学的な考え方が出ていて良かったです。
そのころから学校の対応が性教育については変わらないかと思うと、げんなりします。

 引用は、東京書籍が性教育についての副読本に女性器の線画が入って、名称が明記されていることに対して、様々な場所から圧力がかかったことについて。
女性が自分の体の名称を知って、見て、わかっただけでポルノだと言われるのは大変不愉快です。
25年後の現在からみると、統一教会が入っているのがとても納得します。

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