プレイステーション30周年記念
PS5を起動したら、とんでもなく懐かしい音と、SCEのロゴが表示されました。とてもうれしくて、写真をとってしまいました。今年の12月3日で、プレイステーション発売30周年になるんですね。おめでとうございます。
実は、わたしが初めて社会人になって、就職したのがソニー・コンピュータエンタテインメントでした。当時は、青山一丁目にオフィスがありました。まだ、会社も小さくて、たしか社員も300人に満たないくらいだったと思います。ちょうど「目指せ100万台」をぶち上げた頃で、それは活気がありました。同じフロアに、久多良木さんもいらっしゃいました。みなさんは、「クタちゃん」と呼んでいましたが、私には恐れ多くて、遠くからお姿を眺めるほかありませんでした。
ほとんどのエンジニアの方は、ソニーから出向で来られていました。地方の理学部から、オームの法則一本槍でやってきた私に、それはとても根気よく、一から仕事を教えていただきました。回路図の書き方・測定器の使い方・基板発注・部品注文・FPGA論理設計・ドライバ作成など、ありとあらゆることを教わりました。その時にお世話になったエンジニアの方達とは、いまでも交流を続けさせていただいています。本当にありがたいことです。
入社して数年目の頃に、米国出張の機会がありました。当時は、プレイステーション2の開発中で、シリコンバレーにあるメモリ設計会社に、開発基板を届ける、というような仕事だったような気がします。週末は、先輩にシリコン・グラフィックスやAppleに連れて行ってもらいました。ハイテク産業の中心地は、こんなに田舎なんだと驚いた記憶があります。そのときは、まさか自分がここで働くことになるとは思ってもいませんでした。昔ばなしは、この辺で。また機会があれば、続きを書こうかと思います。