会食恐怖症①
こんな名前は昔は存在してなかったと思うんですよね。こういう人間はこの世で私ひとりだと思ってましたし。
給食の完食指導
給食って、いまはアレルギーの問題もあるし、全然昔とは違うと聞いていますが、かつては給食は残さず食べましょう!だったんですよね。
ちびっこのっちは体がとても小さくて、今思えば体操教室とバレエをやってたんで背が伸びなかったのかななんて思いますけど。
とにかくレッスン後はすごく食べるんだけど、普段はそんなに食べない方だったかと思います。
忘れもしない小学3年生で担任が変わってからの地獄。
残さず食べなさい!とヒステリックに叫ばれる先生でありまして、そうこうしているうちにそれが恐怖にかわり、残してしまうのではなく、全く入らなくなっちゃったんですね。
男の子たちは牛乳をこっそり飲んでくれたり、食べるのを手伝ってくれたりしましたが、ちびっこのっちは俯いて泣いているだけ。なんせ一口も食べれなくなっちゃってたので。
さらにかわいそうなのはそれを親に話していなかったこと。ちびっこのっちなりの親への気遣いだったのでしょう。連絡帳で「好き嫌いがあまりにも激しいのでご家庭で指導を」と書かれていて初めて知ったらしいです、母は。
体の小さい我が子が、給食を残してしまうどころか全く手をつけていないなんて。しかもそれを本人が話してくれなかったこと。泣いたって言ってました。どうりで家でえらい食うなと思ったよって、大人になってから笑いながら話してくれましたけどね。
できるなら過去に戻ってちびっこのっちを抱きしめてあげたい。どんなにか苦しかったろうって。考えただけで涙が出ちゃう。
トラウマに
2年間苦しんだ(と思う。記憶薄め)後に担任がかわりまして、やっと寄り添ってもらえるようになり少しずつ食べられるようになって、相変わらず量は少ないけれど、食べてからみんなと遊べるようになりました。
まぁ、思い出すだけでへこみそうな過去ですけども、はい、治りましたとはやっぱりいかないわけです。
しばらくよかったんですが、高校、短大と進むにつれ知り合いが増えていくんですよね。
ある時、飲み会で知り合った男性と二人で飲みに行くことになりました。もしかしたら進展ありそうな、そんな予感の雰囲気で。
ちょっと緊張してまして、まぁ少食になるじゃないですか。そういうときは誰でもね。
で、彼がひとこと。
「食べないの?」
心配してくれたのかもしれません。選んだ店が好みじゃなかったのかなとかね。
でも私は
「食べなさい」
そう聞こえてしまったんです。耳で実際にではなくて脳内で。
それからもう全く食べられなくなってしまって、
彼には申し訳ないけれど「ちょっと今日は帰ります」と言って帰りました。
嫌われたと思ったのか、こんな女いやだと思ったのか…真意はわかりませんが2回目はありませんでした。一緒にいるときは今度サッカー見に行こう!って盛り上がったんですけどね。
ここから完全にトラウマとなり、私は知らない人と食事できなくなりました。
多感な時期にこんなふうでは彼氏もできやしない。
のっち、どうしたもんか。。
続きは次回。
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