結婚とか
17年続けていた仕事を辞めたのは結婚するためだった。
嫁ぎ先(言い方古い)近辺には関連会社がなかったから辞めて引っ越しをするという選択肢ひとつだったのだ。そのときはそれがベストな選択だったと思いたいし、きっとそうだったのだろう。母は「ほっとした」と言っていたし。
とはいえ、みなさんもご存知の通り、結婚生活というのは現実であり、他人である両者が絶えず譲り合うなり話し合うなり、他人同士の同居を継続させるために努力をするというものである。
話し合いをしなくなったら終わるのか。
それはそうでもないと思うし、もういいですってことで話し合いもせず、ただ日々を過ごしているという夫婦もいるだろう。
正解はたぶんない。
ひと昔前であれば、離婚だなんて!みたいな風潮もあっただろうが、今はもう珍しくもなんともないし、それがベストな選択ということもあると思う。
かつての同僚が旧姓で社内メールをくれた。
すぐに電話をかけたら「円満離婚です!」と元気に話してくれた。離婚に円満とかあるんかね?と思ったが、揉めずにスムーズに離婚届を提出できたらそれはきっと円満なのだ。
仕事仲間とよく話す。夫婦ってなんだろうね。
夫婦であり続けるために努力ってそもそも必要なのか。
我慢していることはないか。
そこそこ好きなことできているか。
できていないの?
人生短いよ!
すぐ終わるよ!
脅かすなよ。ビビるじゃんか。
私だって我慢の限界が見えそうになることもあるし、もうこれまでかと思うことも何度もあったがなんとかここまでやってきた。すくなくともこれが正解なのだと思うようにして。
それでもこれまでが本当の正解だったと思える結末が欲しいなぁとぼんやり考える。
例のかつての同僚は「いろんなことがトントン拍子で自分の思うように進んでいって、かなりいい感じになってます!」と声を弾ませていた。
ふっきれたといえばそうなのだが、手放したことで前に進めるようになったのだろう。
私は、自分の左胸の声を聞いているだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?