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【がん患者の徒然草】看護師さんから学んだ○○するという価値
noteを読んでくれた友人から、「闘病生活大変ですね。お大事に」というLINEをもらった。
「ご丁寧にありがとうございます」と返事はしたが「闘病」という言葉が気になった。
手元の辞書で調べて見ると「病気とたたかうこと。病気を治そうという強い意志をもって、ある期間療養につとめること」と書かれていた。
そうか、私は「闘病生活」をしていたのか・・・
がんの再発や転移がいつ発症するのかという不安で睡眠が浅くなる。毎晩、マイスリーという入眠剤が必要だ。この薬を飲んでいるだけで安心して眠ることができる。
標準治療後、1年半後の副作用は、以下の通りだ。
(1) 両足裏の痺れ
・ 抗がん剤治療を終えた頃から両足に痺れが出た。ストレッチ等をしてもなかなか改善はしない。主治医からは「しょうがないね」と言われ、今でもただ耐えている状態である。
・ 足の痺れにはメコバラミン錠500mgが多少効果があると思っている。
(2) 難聴と耳鳴り
・ 難聴と耳鳴りは、抗がん剤治療初日から発症した。難聴と耳鳴りで自分の声も良くわからないので「話す」ことが苦痛である。
・ コミュニケーションが嫌になってしまい、うつ状態になった一番の原因だ。
(3) 舌の両側の痛み
・ 毎日ではないが、食事の時に、舌にざらつき感があったり、舌の両側がチクチク、ヒリヒリ痛むことがあったりする。
・ 舌に転移していないかと不安な日を送りながら、口腔ケアと舌のチェックに怯えている。
(4) 味覚障害
・ これも毎日ではないが、食事の内容によっては、味が良くわからない場合がある。唾液が不足しているためか、ご飯の旨味が良くわからない。
(5) 唾液減少に伴う口腔内の乾燥
・ 放射線治療に伴い、唾液が少ない。1年半後の今も同じだ。1時間〜2時間程度で口腔内がベトベトしてくる。水分補給が欠かせない。水をごくごく飲むのではなく、一旦口に含んで数十秒待たないと満足感が無い。
・ 就寝時には、口に専用テープを貼って寝ている。
(6) 飲み込みづらさ(嚥下障害)
・ 放射線治療に伴い、喉の腫れが未だに良くならない。ゆっくり食べれば何でも食べられるが、唾液を補うように水分をとりながらの食事である。
・ 自ずとパン等を食べる回数が増えた。パンとコーヒーならすぐに飲み込める。職場での昼食は、毎回パンとコーヒーである。
特に(2)の難聴と耳鳴りに閉口している。その影響で周りの人の声がよく聞こえない。併せて自分の声も良くわからない。また喉の痛みに伴い、「長く話す」ことが苦痛である。人とのコミュニケーションを避けるようになっている。
2024年10月迄は、ちょっとうつ気味だった。
今月の定期検査で看護師さんから学んだことがある。
「そうね、副作用はもうしばらく続きますね。でも頑張らなくてもいいんですよ。受け入れることで気が楽になる人もいますからね」
そうか、私は「今迄、闘ってたのだ」
看護師さんの「受け入れる」という言葉を聞いて、何だか少し楽になれるのではないかと思い始めた。
そう言えば、前に投稿したエッセイにも書いていた事を思い出した。
耳鳴りを不安がらない。受け入れることで耳鳴りを軽く感じることができる。耳鳴りを完治することではなく「耳鳴りが気にならなくなること」をゴールにする。
自分で書いていたのに、すっかり忘れていた。
まぁ、人間こんなもんか・・・(私だけ?)
自分で書いたエッセイを読み直して、「いいこと書いてあるじゃん」と思った。
理由は、良くわからないが、「闘病」から「受容」という気持ちの変化で気が楽になったのは確かだ。
私にとって、看護師さんの言葉は価値がある。
ありがとう看護師さん!
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