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私達夫婦には、中咽頭がんの事例が必要だった。

私達夫婦は、こんな情報が欲しかった。

 私は、2023年4月27日に中咽頭がんステージⅢの告知を受けた。
 自宅迄の帰り道が遠く感じた。夫婦で交わす言葉も少なく、しばし呆然としながら帰宅した。

 女房は、コーヒーを淹れながらスマホで中咽頭がんの情報を検索している。

 私は、病院からもらってきた「放射線治療を受けられる方へ」という小冊子を読み返している。
「放射線を受け始めると唾液の分泌が少なくなって、口の中が乾燥しやすくなり、粘つきが出てきます」と書かれている。

 そうか・・・

 これでは「何回目くらいから」、「どの程度乾燥して、粘ついてくるのか」が分からない。病院で看護師さんから説明を受けたときにも質問したが「個人差があるので一概には言えません」と。

 「個人差があるのは分かりますが、例えば何回目くらいに症状がでてくるとか・・・教えてくれませんか?」

 「そうですね、早い人は、5回目くらいから。遅い人は30回目になっても出ない方もいらっしゃいます」

 う〜ん、幅がありすぎて想像がつかない。

 「粘つきは、どの程度なんですか?」

 「そうですね、これも個人差があるので何とも申し上げられません」

「じゃ〜、自宅でよく読んでみます」と言ってこの場は諦めるしか無かった。

 病院からの説明書には、「いつから」「どの程度」という表現は無い。

まぁ、書けないことも理解できるが・・・

でもやっぱり知りたいよな。

 ウェブサイトでもいろいろ検索して見たが、具体的なことが書かれているサイトが見つけられなかった。

 女房も「胃がんとか、肺がん、乳がんなどの情報は、いっぱいあるけど中咽頭がんの情報って殆ど無いわね」

「Yahoo!ニュースには、芸能関係の○○さんが中咽頭がんだというニュースは載っていたけど・・・」


 こんな状態で、抗がん剤と放射線の標準治療を終えて、一年が過ぎた。

 転移の不安や、副作用の辛さもあるが、体調は少しずつ回復してきた。
 noteに投稿しているおかげで、リフレッシュできて元気になることができた。

 よし! 中咽頭がんの事例が無いなら私が書こう。と思い立った次第だ。

 以下のような条件下になるが、ちょっとでも参考なればと思っている。
 なお免責事項としてトラブルに対する責任は負いかねます。これだけは予め御理解いただきたい。

■治療記録内容は「私の場合」という条件下での内容です。
 医学的な根拠に基づく内容ではありません。
■エッセイの内容は「私の体験と感想です」
 医学的な根拠に基づく内容ではありません。


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Learner Oshima【みっちゃん】
がんになってから、「お布施をすると気持ちが変わる」ことに気がつきました。現在「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」に毎月定額寄付をしています。いただいたサポートは、この寄付に充当させて頂きます。サポートよろしくお願い致します。