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育児と非常勤講師

非常勤講師の働き方。

私の背景
●福岡の高校で常勤講師→結婚退職 
●関西に引っ越し→育児
●2人目が小学生になったタイミングで職探し
●現在に至るまで非常勤講師として働く

私が福岡で教師をやっていたのは20年近く前。当時は非常勤でも朝早くから夜遅くまで、が当然でした。さらに福岡は朝課外なるものがあり、朝7時には学校にいる感じ。
これは子供いたら働くのはむりだ!と思ってたんだけど、働き方改革が進み、かなり融通が効くようになっていた。(学校によるけど)
そして、朝課外が実施されているのは九州だけだったという衝撃の事実を知る。

メリット①時間の融通

私は、1時間目を外してもらっています。
子どもが小学生のときは、6、7時間目も外していた。
子どもが学校から帰ったときに家にいてあげたかったし、習い事の送迎もあったのでかなり助かった。
コマ数も、昨今の人手不足でだいたい希望通りもらえます。扶養内で働くことも可能。
平日に休みを作っておくと、何かあった時に重宝します。

メリット②長期休みは学校に行かなくてよい

これが最大の良い点だと思う!
小学校より高校の方が夏休みがはじまるタイミングがはやいので、余裕をもって長期休みに備えられる。

誰も頼れる人がいないので長期休みの心配をしなくてよいのは助かった✨
しかも私立は、休みの時も定額でお給料いただけるので、収入減の心配もなし。
(公立はほとんどの学校で長期休みの時の給料はなし)

メリット③教育、受験制度などの情報をいちはやくゲットできる

地方出身者や転勤族の場合、その土地の情報がなかなかわからない。
やっぱり学校はそのあたりの情報がすぐ集まる。

あと、参考書情報も。出版社が見本をもってきてくれるだけでなく、市販のものもお試しできる。

メリット④パソコンスキルがあがる

いま勤めているところは、非常勤にはタブレットのみ支給され、パソコンは共有のもので対応している。

コロナ禍を経て、タブレット・パソコンを触らない日がない。プリント授業が主流で、パワポなどでスライドを作り。それを映し出して授業をする。
成績処理は基本エクセル。

難しいことはできないけど、基本的なワード、エクセルの知識はいやでも身につきます。


デメリット①時間外労働の嵐

当たり前だけど予習をしないと授業ができない。
受け持ちクラスが多いと、準備も増える。
さらに、提出物確認、小テスト採点など。
今は勤め先の方針で、提出物の種類が多い。
ひたすら丸つけしている時もある…
あとは生徒からタブレットごしで質問がくることもある。
予習は自分の勉強になるので、まだいいんだけど、提出物確認がしんどいです。
授業プリント、テスト作成など、もろもろ重なるとなかなか大変。

デメリット②待遇面

扶養内で働くか、私学共済に入るか、どちらかにしないと働らき損が生じるかも。

今からやる人は私学共済に入れるコマ数を確認したほうが良い!
学校によってこのコマ数が違うので、希望のコマ数以上働かないと共済に入れないことがある。
「子どもがいて、むりのない範囲で働きたいから非常勤」ということにしているのに、扶養にも入れない、私学共済にも入れないとなると、かなり損することに。

デメリット③内部情報がわからないことがある

非常勤は会議にも出ないので、こちらからアクション起こさないと情報がもらえない。
もちろん共有すべきものは全体連絡がきたり、担任からクラスのことを教えてもらえたりすることはある。
けど、やっぱり授業だけでしか生徒と関わらないので、そこまで立ち入ったことは聞けない。

デメリット④「教師」としてのスキルは上がらない

授業のスキルは上がります。
でも、学級運営や校務分掌、部活指導、保護者対応はしないから、そこは何年勤めてもわからないまま。
ちょっとさみしいときもある。

まとめ

しっかり生徒とかかわりたい!という人には向いていないけど、授業だけ、パートとしてやりたいという人には向いている。
一昔前より、お金の話がしやすくなったという実感もあります。
昔は、常勤になるためのものとして、非常勤をやってた人がほとんどだったけど(そのため理不尽なことも受け入れたり)、いまは、あえて非常勤の人も多い。
私のような主婦とかも増えたなと思います。
生身のこどもを相手にするので、決していい加減にはできないけど、デイタイムで働けるのはかなり助かる。
ただ最近、業務が増えたし、人手不足なんだなと感じることは多々あります。
何でも屋さんにならないように、線引きは必要だなと思う。

また、家族の状況が変わったら、自分の働き方も変えたいなとは思うけど、今はこれが程よい感じ。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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