KPOPのクイーンは誰か
と、聞かれたら私は間髪入れずに2NE1だと答えるだろう。
人によって違う価値観をどうこういうつもりは無いが、2NE1という存在はKPOPにはあまりにも大きかった。
私は可愛くて輝いている
KPOPのガールズグループの歌を聴いていると、
「私はとっても可愛い」
「みんなが私を羨む」
「誰も私には追いつけない」
みたいな歌詞が散見されると思う。
第1世代からこんな曲が多く作られ、可愛く着飾った子達がキラキラと笑顔で歌っていた。
少し容姿が一般的な美しさからかけ離れていても、「私は私の美しさがある」と堂々とした姿を見せてくれるスーパースター達。
そんなスター達の姿に多くの少女達は勇気を貰っただろう。
私はブスだから
しかし第2世代でデビューした2NE1は様子が違った。
デビュー時から容姿の面で山ほど誹謗中傷を受けた彼女達は、その批判に真っ向から向き合った「ugly」という曲を出した。
「私はブスだ。誰も私を愛してくれない。彼女みたいに可愛くなりたいだけ。可愛いねなんて嘘つかないで、自分がブスだって知ってるから」
サビが非常に強烈である。
ちなみに日本語ver.も強烈に良いので聞いて欲しい。
「抱きしめて欲しい、本当は寂しい。でもそんな人、そばにはいない」
多くのKPOPアーティストが自身の美しさを強調する歌を出す中で、こんな歌を出せる歌手がどれほどいるだろうか。
綺麗事抜きにして、自分は自分であるだけで可愛いと思える人は本当に少ないと思う。
家の中で鏡に向かって可愛いと自己暗示しても、外に出れば本当に可愛い子達が沢山いて、いつの間にか自分は消えてしまう。そのうちどんどん心も捻くれてしまって、周りには誰もいない…
uglyが名曲だと言われる所以は、誰にでも起こりうるこんな状況を真正面から描いた曲だからだ。
強くて綺麗で高潔なアイドルがクイーンではなく、弱さを沢山見せてくれた2NE1こそが私にとって本当のクイーンである。
ちなみにugly以外にも、人間の心の美しくない部分を直球で描いてくれた歌が多いのでオススメだ。
実力も半端じゃない
このステージを見て思うが、ここまでのパフォーマンスが出来るKPOPガールズグループっているのだろうか、と。
いや私が知らないだけならゴメン。
しかしCLは世界に通用するレベルだとちょっと本気で思っている。
作詞作曲の能力もケタ違いだ。
これはCLの自作曲。
2NE1の曲は収録曲まで全て美しく夢幻的で、ドライブに持ってこいの曲が多い。
そんな2NE1が長い冷凍期間を経て最近やっと4人で地上波に出たり、ライブをしたりと往年のファンを湧かせてくれている。
ソウルコンは3000のキャパに対し38万人の応募があったと聞いた。追加公演や立ち見席も出したがどれも瞬殺。
勿論日本公演もしてくれるので、私は12月、神戸で彼女達に会おうと思う。
悲しい歴史の多かった第2世代達がこうして集まってくれて、忘れていた青春が動き出すように感じる。
クイーンの帰還、おめでとう！