個人
まず、静的ファイルの作成から始めるために、具体的な手順とサンプルコードを示します。
ステップ1: 開発環境の準備
コードエディタの準備:
Visual Studio Code, Sublime Text, Atomなどのコードエディタをインストールします。
プロジェクトフォルダの作成:
プロジェクト用のフォルダを作成します(例:`novel-game`)。
ステップ2: 基本的なHTMLファイルの作成
`index.html`:
プロジェクトフォルダに`index.html`という名前のファイルを作成し、以下の基本構造を記述します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>ノベルゲーム</title>
<link rel="stylesheet" href="styles.css">
</head>
<body>
<div id="game-container">
<div id="story"></div>
<div id="choices"></div>
</div>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
ステップ3: スタイルシートの作成
`styles.css`:
プロジェクトフォルダに`styles.css`という名前のファイルを作成し、基本的なスタイルを記述します。
body {
font-family: Arial, sans-serif;
background-color: #f0f0f0;
color: #333;
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
height: 100vh;
margin: 0;
}
#game-container {
background-color: #fff;
padding: 20px;
border-radius: 10px;
box-shadow: 0 0 10px rgba(0, 0, 0, 0.1);
max-width: 600px;
width: 100%;
}
#story {
margin-bottom: 20px;
}
.choice {
display: block;
margin: 10px 0;
padding: 10px;
background-color: #007bff;
color: #fff;
text-align: center;
border-radius: 5px;
cursor: pointer;
text-decoration: none;
}
.choice:hover {
background-color: #0056b3;
}
ステップ4: JavaScriptの作成
`script.js`:
プロジェクトフォルダに`script.js`という名前のファイルを作成し、ストーリーのロジックを実装します。
const storyElement = document.getElementById('story');
const choicesElement = document.getElementById('choices');
const story = [
{
text: "新入社員として、あなたは初日を迎えました。まず何をしますか?",
choices: [
{ text: "上司に挨拶する", next: 1 },
{ text: "同僚と話す", next: 2 }
]
},
{
text: "上司に挨拶しました。上司はあなたに自己紹介を求めました。次にどうしますか?",
choices: [
{ text: "自己紹介をする", next: 3 },
{ text: "黙っている", next: 4 }
]
},
{
text: "同僚と話しました。同僚はあなたに仕事のアドバイスをくれました。次にどうしますか?",
choices: [
{ text: "上司に挨拶する", next: 1 },
{ text: "仕事を始める", next: 5 }
]
},
// 他のストーリーパートも追加
{
text: "自己紹介をしました。上司はあなたに好意的に感じています。",
choices: [
{ text: "仕事を始める", next: 5 }
]
},
{
text: "黙っていました。上司は少し困惑していますが、仕事を始めるよう促されました。",
choices: [
{ text: "仕事を始める", next: 5 }
]
},
{
text: "仕事を始めました。あなたの新しい一日が始まりました。お疲れ様です!",
choices: [
{ text: "もう一度プレイする", next: 0 }
]
}
];
function startGame() {
showStory(0);
}
function showStory(index) {
const storyPart = story[index];
storyElement.innerText = storyPart.text;
choicesElement.innerHTML = '';
storyPart.choices.forEach(choice => {
const choiceElement = document.createElement('a');
choiceElement.classList.add('choice');
choiceElement.innerText = choice.text;
choiceElement.href = '#';
choiceElement.onclick = () => showStory(choice.next);
choicesElement.appendChild(choiceElement);
});
}
startGame();
ステップ5: ローカルでの動作確認
プロジェクトフォルダをローカルのウェブサーバーでホスティングし、ブラウザで`index.html`を開いて動作を確認します。
`Live Server`などのVSCode拡張機能を使うと簡単に確認できます。
これで基本的なノベルゲームのフロントエンド部分が完成です。次に、AWS上でホスティングする準備に進みます。
Windows上でローカル環境で実行するための手順を以下に示します。簡単な方法として、Visual Studio Code (VS Code) を使用した手順を説明します。
ステップ1: Visual Studio Codeのインストール
Visual Studio Code (VS Code) をインストールします。
ステップ2: Live Server拡張機能のインストール
VS Codeを開きます。
左のサイドバーから「拡張機能」アイコン(四つの四角が集まったアイコン)をクリックします。
検索バーに「Live Server」と入力し、Ritwick Deyによる「Live Server」拡張機能をインストールします。
ステップ3: プロジェクトフォルダを開く
VS Codeで「ファイル」メニューから「フォルダーを開く」を選択し、先ほど作成したプロジェクトフォルダ(例:`novel-game`)を選択して開きます。
ステップ4: `index.html`を開いてLive Serverで実行
プロジェクトフォルダ内の`index.html`ファイルを開きます。
右下に表示される「Go Live」ボタンをクリックします(「Go Live」ボタンが表示されない場合は、右クリックメニューから「Open with Live Server」を選択します)。
デフォルトのブラウザで`index.html`が開かれ、ノベルゲームが表示されるはずです。
ステップ5: ゲームをプレイして動作確認
ブラウザで表示されたゲームインターフェースを操作し、選択肢に応じてストーリーが変わることを確認します。
追加の確認方法
もしVS Codeを使わない場合や、他の方法でローカルサーバーを立ち上げたい場合は、Pythonの簡易HTTPサーバーを使用する方法もあります。
ステップ1: Pythonのインストール
Pythonをインストールします(インストールされていない場合)。
ステップ2: プロジェクトフォルダでコマンドプロンプトを開く
プロジェクトフォルダ(例:`novel-game`)に移動します。
フォルダ内でシフトキーを押しながら右クリックし、「PowerShellウィンドウをここで開く」または「コマンドプロンプトをここで開く」を選択します。
ステップ3: Pythonで簡易HTTPサーバーを立ち上げる
コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します(Python 3.xを使用している場合)。
python -m http.server
コマンドを実行すると、デフォルトでポート8000でサーバーが立ち上がります。
ステップ4: ブラウザでローカルサーバーにアクセス
ブラウザを開き、以下のURLにアクセスします。
http://localhost:8000
`index.html`が表示され、ノベルゲームがプレイ可能になります。
これでWindows上でローカル環境でノベルゲームを実行する準備が整いました。質問や問題があれば、気軽にお知らせください。