認知症のタイプを知ることに意味はあるか
こんにちは。
介護ブログを書いているさえともです。
認知症にはいくつか種類があります。
1番有名なのはアルツハイマー型認知症でしょうか。
それ以外にも、脳血管性、レビー小体型など。
大きくこの3つが認知症のタイプのほとんどを占めています。
最近では画像検査によって、どのタイプの認知症かを知ることができるようになってきました。
認知症のタイプによって現れる症状に特徴があったり、薬によって進行を抑えることができる場合もあります。
それぞれの認知症の症状や予防方法について知りたい方はこちらの記事を参考にどうぞ。
今回のタイトルにあるように、認知症のタイプを知ることに意味があるかについてですが、結論から言うと、私は知ることに大きな意味はないと思っています。
私が以前働いていたクリニックでは「もの忘れ外来」で画像診断も行っていました。
逆を言えば、画像検査で儲けることが目的で、そのために「もの忘れ外来」を開いている感じ。
認知症の画像検査ではCTやMRIの他、RIという核医学検査があります。
放射性の薬剤を注射してから時間を置いて画像を撮影するというものです。
脳の血流などを調べることで認知症のタイプを診断することができます。
確かに画像検査をすれば、どのタイプの認知症かを知ることはできますが、検査代は高額ですし、問題はその先。
認知症の進行を抑えたり、妄想や幻視などの症状を軽減するための薬はありますが、まずは認知症に対する正しい知識を持つ医師を探さなくてはいけません。
都心なら専門医を見つけることができるかもしれませんが、地方ではそうはいきません。
脳神経外科や心療内科でも、認知症について詳しくない医師はたくさんいるのが現状です。
実際に私が勤めていたクリニックでも「もの忘れ外来」の看板はあげていますが、画像検査が終わったらそれでほぼ終了。
今のところ認知症を治す薬はありませんが、継続して診てくれる病院を探すことが大切です。
認知症の症状は人それぞれで、特徴的なものはあっても対応方法も「これ」と決まっているわけではありません。
その人に合わせた対応が必要になります。
またどのタイプでも進行を遅らせるためには、脳トレや運動、人との交流など日常生活でできることは同じです。
高額な検査代を払って認知症のタイプを診断してもらっても、特に何か治療ができるわけでもありません。
それよりも認知症の方やその家族に寄り添ってくれる主治医を見つけることが大事だと思います。
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