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高齢者と猫の多頭飼育崩壊問題


こんにちは。
介護ブログを書いているさえともです。

今回は時々出会う、高齢者の多頭飼育崩壊(たとうしいくほうかい)についてお話ししたいと思います。

多頭飼育崩壊とは、ペットを飼ってどんどん繁殖した結果、飼い主が面倒をみきれなくなった状態です。

もちろん若い人にも多頭飼育崩壊はみられますが、高齢になって面倒が見られなくなった結果、起きている場合も多くあります。

近所から異臭などの苦情でわかることが多いですが、私が働いていた地域包括支援センターでは相談があれば実態把握へ行かなくてはなりません。

訪問すれば、目に染みる尿臭とどこに足を置いていいのかわからない室内(糞尿だらけ)。

事前にわかっていれば、スリッパや替えの靴下を持参します。

高齢の飼い主は多少困ってはいるものの、自身でこの状況を解決するほどの気力も体力もありません。

さらに身体機能や認知機能の低下で、猫の世話をすることがすでに難しくなっています。

そもそも去勢や避妊手術を受けさせるという認識もないために、繁殖し放題に。

飼い猫の寿命は少なくても10年以上。最近では15年くらい生きる猫もたくさんいます。

高齢になって、寂しいからと猫を安易に飼ってはいけません。

自分が病気や長期入院で、面倒を見られなくなる可能性も高いので、飼うとしても「飼えなくなったら誰に頼むか」を決めておく必要があります。

そしてこのような多頭飼育崩壊を起こす人は、地域や友人、家族などとの繋がりが薄い場合が多いです。

特にマンションなどは閉鎖的で、外からは中の様子が分かりにくくなっています。

ペットを飼う上での最低限必要な知識を広めるとともに、なんとか地域の見守りや支え合いで、このような高齢者の多頭飼育崩壊を防ぐことができればと思います。

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