保健師のキャリア形成について
今回は保健師のキャリア形成についてお話ししたいと思います。
私は医療職として働いて、妊娠・育休を除くと15年以上になります。
若い頃は仕事をこなすことで精一杯。
人の命に関わる仕事をするという重圧に疲れ果て、しばらく心の休養を取りました。
そのあと結婚・出産が続き、専業主婦に。
次女が1歳になった時に、突然働きたくなり総合病院の外来パートとして復帰。
それまでスキルアップのために自ら資格を取ったり勉強会に出たことはありませんでした。
正直言って、看護師や保健師の資格取得が私のゴールであり、働いて食べていく上でそれ以上の資格やスキルを求められる事がなかったからだと思います。
何より看護師として働いていた時は、忙しすぎて休日は何もできず。
病棟での勉強会や研修会は勤務時間外とされていたので、私的には無給の残業みたいなもの。
本当に面倒でした。
スキルアップしても、自分の給料が上がらないこともやる気がなくなる要因だったと思います。
でも40歳を過ぎて育児も少し落ち着き、保健師として働き出してから、自分のキャリアについて考えるように。
これまで何となく「給料さえ貰えたらいいや」とか「できるだけ楽な仕事がいいな」なんて考えで仕事を選んでしまっていたけれど、本当にそれでいいんだろうか。
65歳が定年だったとしても、あと20年以上ある。それに、今は人生100年時代。
定年して80歳までは元気に動けたとして、さらに15年ある。
その長い長い人生をどう過ごすべきなのか。
もちろん、定年してからは趣味に没頭してもいいだろうし、海外で悠々自適に過ごすのもアリだと思う(お金があれば)。
でも、そんなのもきっとすぐに飽きてしまうだろう。
これまで築いてきた自分のキャリアこそが、自分の老後も支えてくれるんじゃないだろうか。
そんな風に考えるように。
自分はこれからどんな仕事をしていきたいのか、今のスキルでどんな事ができるのか。
これまで転職を繰り返して、それなりの経験は積んできたけれど、自分の強みってなんだろう・・・?
看護師でずっと働いていれば、認定看護師になったり、専門分野でのスキルを磨くなどできたかもしれない。
振り返れば、看護師経験も中途半端、保健師経験も少ない。
一体今まで何をしてきたんだろう。
でも、ひとつひとつのキャリアは長くないけれど、これまでに様々な経験と知識を得ることはできた。
病棟では内科疾患や終末期看護について学んだし、血液センターでは誰にも負けない採血スキルが身についた。
総合病院の外来では、治療方法のアップデートができ、健診施設では健康診断のしくみや指導方法、結果作成のスキルを得た。
そして包括支援センターでは介護保険制度と高齢者の支援について知ることができた。
一見バラバラのスキルだけれど、これらは全て私の糧となり、仕事に役立っていることに気づきました。
これがキャリアなんだと。
そして今、もう一段階ステップアップするために、通信制大学で看護学士を目指して勉強中です。
私は短期大学卒業なので準学士だけれど、今は看護大学が主流になって、自分より若い子は学士を持っているのが当たり前。
今までなら「別に学士なんて要らないよね、給料変わんないし」って思っていたけど、これから20年働くにあたって学士を取得することは、私のキャリア形成に必要なのではと思うようになりました。
今は学士の資格取得を目指しながら、次のキャリア形成に向けて頑張りたいと思います。
みなさんはどんなキャリア形成を考えていますか?
人生100年時代。
いつまでも健康で楽しい人生を送るために、今から考えてみませんか。
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