保健師の就職活動
就職活動
保健師を目指したものの、就職活動はどうだったのか…
保健師という仕事は看護師とは違い、国の制度改正などによって求人がめっちゃ多い年と全くない年があります。
私が新卒で就職活動した年は、前年度に大量に求人があった後で、かなり狭き門となっていました。
保健師の資格を持っていても、新卒は保健所か、保健センターのどちらかの求人がほとんど。
大きな都市にある保健センターの倍率はとんでもなく、箸にも棒にもかからないとはこのことでした。
就職浪人する人も中にはいましたが、私に経済的な余裕はないので仕方なく通っていた大学の附属病院へ就職することに。
ちなみに保健所は都道府県の管轄になっていて、圏域内の転勤があります。
保健センターは市町村で公務員として働くため、公務員試験を受ける必要があります。
これまで医療系の勉強しかしてこなかったので、公務員試験は正直未知の世界でした。
はじめから就職先を絞って公務員試験の勉強をしたり、自分から市町村へ売り込んでいた人は内定をもらっていましたので、自分の準備不足もあります。
私の場合は、あまり田舎で暮らしたくなかったこともあり、いくつか応募はしたものの全敗でした。
結局、全く気の進まない就職先に決まってしまい、かといって就職しないという選択肢を選ぶ勇気もなく、看護師として働くことに。
看護師として働く
卒業後、私が配属されたのは、内科病棟でした。
内科というとそれほど忙しくないイメージかもしれませんが、私が働いていた病棟はまさに「激務」という言葉がぴったり。
夜勤では交替で仮眠を取ったりできる病棟もあったようですが、ここでは食事を取ることすらできない日もよくありました。
呼吸器をつけた患者さんが常に2-3人いて、ひと時も目を離すことができません。
毎日のように亡くなる患者さんも。
私の勉強・力不足だったこともあり、3年で疲れ切って退職。
その時の看護師長には「辞めるなら早く言ってね、あなたが辞めることで他の人が入ることができるんだから」と言われました。
精神的にも限界でした。
実家に戻って何もしない日々が続きました。
唯一したのがダイエット。
ストレスでかなり太っていたので、運動と食事で半年間で7㎏ほど痩せました。
体重も戻った頃、ようやくまた働く気持ちになり、今度は日勤だけの看護師の仕事に就きました。
その後、結婚して夫の転勤で退職。
子ども2人を授かり子育てに専念。
慣れない育児と親も知り合いもいない、実家から遠く離れた場所。
夫は仕事が忙しく、毎日遅くに帰ってきます。
まさにワンオペ育児でした。
家で子どもとだけで過ごす毎日が辛くなり、次女が1歳になったとき再び看護師として再就職。
市立病院の外来で契約社員として1日5時間ほど働きました。
小さな子を持ちながら仕事をするのは、たとえ短い時間でも大変です。
朝早くから子供2人の準備をして、帰ってきてからは食事の支度からお風呂、保育園での洗濯物を洗い、次の日の準備、寝かしつけと全く休む暇なんてありません。
毎日ヘトヘトでしたが、家の中で子どもとだけ過ごすより、社会に出て人の役に立っていると思うと気持ちが楽でした。
また同じような年頃の子を持つ同僚や、先輩ママと話ができるのも有り難かったです。
けれど、そこの職場も2年ほどで夫の転勤のため退職。
子供たちも少し大きくなってきたので、もう少し長く働こうかと思い、また転勤先で就職活動を始めました。
なかなか希望の仕事先が見つからず。
ようやく健診施設で保健師の求人をみつけ、そこに決まりました。
保健師の仕事に就く
結局、大学を卒業してから保健師として働くまでに随分遠回りをしたように思えましたが、臨床経験があるというのは非常に強みになるので、苦労してでも看護師として働いて良かったです。
健診施設での仕事は、健診結果の作成と問い合わせ対応というデスクワーク。
仕事に就いて初めて自分のデスクがあるという不思議な感覚。
職場の同僚もみんな親切で楽しく仕事をしました。
パートで入社しましたが、院長のすすめで2年後に正社員に。
ところが法人自体がブラックだったために、院長の信頼を得ていた私が邪魔になった経営者に全く身に覚えのない濡れ衣を着せられ、会社都合で退職することになってしまいました。
その時は非常に腹が立ちましたが、今考えれば退職して良かったと思っています。
社員を大切にしない経営者のもとで働いても、幸せになれません。
現在でも、その法人は毎月たくさんの人が退職し頻繁に求人募集をしています。
これから就職活動や再就職を考えている方は、頻繁に求人募集をしている企業には行かないことをお勧めします。
ちなみに退職金で家族4人沖縄旅行へ行きました!
ということで、また次の仕事を探すことになります。
今日はここまで。
次回は包括支援センターで働いた経験をお話ししたいと思います。
よかったら、また見てくださいね!
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