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雨降りとお月さま

お久しnote。
前回の投稿では梅雨の話をしていたのに、今ではもう大暑を迎え梅雨が明けようとしているだなんて。びっくり仰天きがつきゃ晴天である。晴天なのに雨が降っているという神秘的なお天気の日もしばしば。今年のお空は近年稀に見る忙しさかもしれない。

前回の投稿から約1ヶ月が経ち、7月も半分以上が過ぎた。コロナウイルスは未だに収束せず世間を脅かしていて、私のような舞台を生き甲斐としている人間は(観る側も演る側も)「公演中止」や「公演延期」という絶望的な四字熟語に散々振り回されている。
それでも今、演る側としては至って前向きで、様々な対策を考えてどうにか公演を行えないかと演劇界や音楽界のエネルギーがムクムク湧いているのをこの頃特に強く感じる。私自身も長らくお休み状態になってしまっていた生のステージへの出演復活を9月に控えている状態であり、まさにエネルギーが湧いているところだ。

どうか、折角助走しはじめているこの私を止めないで。

と、こんな想いでいる。

そろそろ立ち上がって、なんとか思いっきり全力で前進・上昇したい。

こんな気持ちの今の私にピッタリの言葉がある。

ぱっと思いついたものとしては二つ。

二つともお空と関係のあるワードが使われている。

一つは、言葉の中に雨が入っている"Don't rain on my parade"。 
これは『funny girl』という作品中の曲名であり、直訳すると 私のパレードに雨を降らせないで となるが、ここではparadeを何と捉えるかがミソ。何と捉えるかと問われれば"自分の歩く道""進んでいく道""人生"などなどまあそんな感じだろうか。きっと多くの人が同じような発想をするだろう。"私のゆく道に雨を降らさないで"すなわち「私の人生を邪魔しないで」とも訳すことのできるこの言葉は、コロナウイルスの影響で生活に大きな支障をきたした状況であった当時の私にピッタリの言葉のように思う。また、こうして少しずつ元の生活を取り戻そうとしている今の私にもピッタリだ。 

もう一つは、言葉の中に月が入っている"jump over the moon"。 
『Rent』という作品の劇中歌がきっかけで覚えたこの言葉はイギリスの童謡『Hey diddle, diddle』から抜粋されたもので、直訳すると 月を飛び越えろ とまあそんな具合だが、ただ直訳したところでハテナさっぱりワケワカメだ。 
もともとjumpを外したover the moonには"有頂天である"とか"嬉しくてたまらない"といった意味がある。歌詞「雌牛が月を飛び越えた!」と訳される"cow is jumped over the moon"という一文についても、その言葉の解釈は諸説ありとても面白い議題になりそうなのだが…この記事の本筋と掛け離れていってしまうのでそれはまたの機会に。

さて。"jump over the moon"というこの部分の言葉に着目し、月という単語の持つ他の意味を知ると…あら不思議!ステキなメッセージが見えてくるではないか! 
英語のmoonには"月"の他に"空想的な状態"といった意味もあるらしいのだ。その方向で捉えると〜、、ムーンプリズムパワーメイクアップ!(←知ってる人は知っている)てな感じで「空想を飛び越える」というようなファンタジーでトキメク言葉に変身するのだ。この変身のさせ方は文法的に間違いなのかもしれないが、、私は見事に変身を遂げたこの言葉が自分の傍にギュッと近づいて、パワーをくれるような気がした。
空想的な状態を飛び越える…
つまりは、思い描いたことをカタチにしていく。
まさに今の私の想い。願い。欲望。ピッタリである。

どちらの言葉も元を辿ればミュージカル作品から得た言葉であるということが、いかに普段自分の脳内がミュージカル状態であるかをひっそりとあらわしている。 
ミュージカルでは感情的なものからパッと口から出る何気ない言葉までもが歌詞になるからか、劇中とは状況や場面が違っていても生活に馴染みやすい歌詞が多いように思う。そのため日常生活のなかで湧き立つ自分の感情や自分の放った言葉をすぐミュージカルの歌詞に脳内変換してしまうということは私にとって日常茶飯事で、もはや無意識に行われている。
この記事も、もしかするとその延長だったのかもしれない。

なんだか、ただ自分の脳内をパカッと開いてお見せしただけの記事になってしまったかもしれないが、
そんなのもひっくるめて サエッセイ てことで。

兎にも角にも
わたしはまた
空を見上げて
二つの言葉と
共に前進する
と心に決めた
雨もお月様も
見方につけて 
心にはお日様
抱きしめてる
そんなひとに
なれますよう
お星様に願う
そんな夜です
お休みなさい


❤︎最後まで読んで下さりありがとうございます。


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