#49 シンゴジラ感想
独立10周年につき、10年分のFacebook投稿で反響(いいね・コメント)が多かったものをまとめています。
好きすぎて6回観ている。ウルトラマンも楽しみ!
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最近移住ライフのことばかり書いていたので、今日は「シン・ゴジラ」の感想をわたしのフィルターを通した独断と偏見満載でシェアしたいと思います。
見た人が口を揃えて「見た方がいい(映画館で)」というこの作品。
公開からしばらく経ってもなんとなくスルーしていたのですが、
環境活動をともにしている萌さんから、
「ゴジラって環境問題も含んでるんですよね〜」
という話を聞いて、
それは見なければ!と即断。
基本的に映画館で邦画を見たいと思うことが無く、
気になってレンタルしてもだいたい期待外れ、ということが多いので、
邦画か〜。邦画な〜。という気持ちがありました笑
(趣味の問題で、批判ではないですよ。)
なんですが・・・
やっぱりすごく良かったですね。すごく良かった。
※以下ネタバレしますので、読みたくない方はここで終わってくださいませ。
つづき。
まず、
全体を通して繰り広げられる、満載すぎる日本社会への風刺。
アメリカ側からの視点も入っているので、これでもかってくらい盛り込んでましたね。
全然ものごとが進まない感じとか、総理大臣が飾りなところ、最終的に上層部を吹っ飛ばしてゼロにしてしまうところ。笑
日本の意思よりも多国籍軍の意思が、最後には優先されるところ。
若者風に言えば、ディスり倒したって感じではないでしょうか。笑
私は日本大好きですが、
こういう体制であることは事実だと思うので、ユーモア満載で愛がある風刺は、才能だよな〜と感心してしまいました。
ゴジラが出現するという、【超異常事態】にも関わらず、
いつものように己の地位や保身を考える人、人命よりも国益を考える人。
「本当に終わってるよな〜笑」とブラックな自分が笑っておりました。。。
そもそもゴジラは、人間が海に不法投棄した核のゴミを食べて、進化成長していった生物。
人間の業が創りだしたものを、殺すことばかり考えて、やっかいもの扱いして、
自分たちの行動を省みない。
人間はなんて愚かな生き物なんでしょうね〜。
この作品は、脚本・監督が庵野秀明さんなので、
もう彼のワールド全開なわけです。
特撮なのでエヴァンゲリオンの色が強いのかなと思いきや、
巨神兵のシーンを担当した「風の谷のナウシカ」と同じメッセージ性を強く感じました。
要は、「この世界に絶望した人しか描けない作品。」
ナウシカのときは夢遊病で、エヴァのあとは鬱になっていて、
自分自身の最低も味わっていながら、
有事のときにも、自分の利益しか考えない(というか無意識にそうしてしまう)人間の愚かさ。
人や社会のためにと思ってやっていることが、結局また戦争を生み出して、
正義と正義のぶつかり合いが新しい業を創っていく。
おわりの無い負のスパイラルにも絶望してる。
※この辺はナウシカ原作漫画を強くおすすめ!
自分も含めた人間の愚かさ、小ささと
業が業を呼ぶ世の中への絶望感。
この世の中って・・・
それに何度も絶望的な気持ちになって、一度生きることを放棄しかけて、
「それでも生きていかなければ。」と戻ってきて。
だからこそ、こういう作品が創れるのだと思います。
(宮崎駿さんもそういう感性をお持ちの方だと思います。)
そして彼が天才だなと思うのは・・・
こういう小難しい話を全部抜きにしても、エンターテイメントとしてすごくおもしろいゴジラを創ったところ。
なんにも考えずに見ても、ドキドキして興奮して、おもしろい。笑
これが両立するのか〜って感じです。
やられた〜って感じです。笑
ゴジラ見られた方は、ナウシカの原作も本当におすすめです^^
私も環境問題に取り組む端くれとして、
人間のしてきたことの愚かさに絶望的な気分になることもあるし、
自分の至らなさや小ささにがっかりしたり、
知れば知るほど、「もういいんじゃないか?」と思うこともあります…。
でも、それは自分が生きているうちには見れないかもしれないけど、
数百年、数千年後に本当に素晴らしい世界になったらいいなと思うから、
一歩一歩。
自分と、自分の周りの人を本当に幸せにすることから、全ては始まると思っています。
心から満たされている人は、人の否定をしないし、
その辺にゴミも捨てない。
愛を持って、生きていくことができる。
そういう人は、また身近な人を大切にして
世の中が愛で満たされていく。
苦しいことがあるから人間で、嫌なこともあるから人生で、
だけど、理想を掲げ続ける権利も人にはあるんですよね。
なんか、ゴジラの感想とは思えない文章になってきてしまいました。笑
でもそのくらいグッとくる良い映画でした。
自分が絶望した経験が、これだけ世の中の人を喜ばせる作品になる
というのも不思議な気分なんだろうな、と思います。
私も、謙虚に素直に愚直に、
一歩一歩人生を楽しんでいこうと思います♪
強く、しなやかで、柔軟な、カッコいい人でいたいですね。
芸術の秋なので、良かった作品はまたシェアしまーす^^
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2016年10月21日(Facebookより転載)