荷詩樹家のこと(4)
荷詩樹家のことを応援してくれる人が日に日に増え、そろそろ「荷詩樹家とは何をしているところなのか」をお伝えしていきたいな、と思い新シリーズをスタートしました。
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縁としての荷詩樹家
概念としての荷詩樹家
概念=concept、共通認識、概括的な内容
このシリーズでは
「荷詩樹家」ってどんなところ?という話を5つの切り口からしています。
しかしまぁまとまらない。
もちろん、ファンを獲得するためには、
主張を尖らせた方がいいのは知ってます。
わかりやすく刺さるフレーズで、
ビジョンや目標を明瞭に宣言して。
でも、人間てそんな一言で言えるような単純なものではなくて、
集団や社会となればさらに説明するのも野暮なほど、日々、いや毎時毎分移り変わっていて。
もちろんわかってます。マーケティング的には、絞れば絞るほど刺さるし、ぼかせばぼかすほど刺さらない。
だけどわたしたちにとっての世界はもっともっと複雑なのです。
今日正解なものが明日は違ったり
日本で正解なことが隣の国では違ったり
世代や環境によっても「常識」って言葉が意味をなさないほど
色々なことが混濁しています。
全ての物ごとは水のように流動的で、風のように不可視で、
本当に明白なことって実はとても少ないのだと思うんです。
世の中のスピード的にも「私はこういう人間です!!」と、がっちり決めない方が、そのつど来た波に乗ることができて、むしろいいかもしれないとさえ感じています。
なので荷詩樹家も、
ある人にとっては溜まり場だし、ある人にとっては家だし、
ある人にとっては職場、お茶飲む場所、夢を叶える場所、
逃げ込む場所、寝に行く場所…
なんでもいいんですよね。
みんなの人生においてプラスになるなら、安心になるなら、
背中を預けられ、根拠のない自信を得られる場所になるのなら。
それを踏まえた上であえて言うなら…
人も社会も色々な側面があり、一言ではとてもとても表せない。
そんな前提を踏まえて、あえて荷詩樹家を概念的に表現するならば、
"大樹"のようなものだと考えています。
樹は、その場所に立っているだけで、人々の木陰となり、動物の止まり木や棲家となり、低木やシダ、苔、菌類の育つ場所になります。
何かしようとしなくても、周りの方が自由に考えて使っている。
私たち人間は、ことあるごとに「何かしよう」と試みて、
その結果褒められたり、人が集まったり、お金を手にしたりできる、
と考えがちです。
何をしよう、何をやろう、何になろう。
わたしも、これまで何万回と考えました。(特に20代半ば〜後半)
でも、本当に価値があるのは存在自体。
何をするか、何者になるかは時代の流れもあるし、さして大きな問題ではないと思います。
これは、初期の頃から荷詩樹家にきてくれている、友人が作ってくれた絵です。わたしは大樹の話を誰にもしていなかったけど、伝わるもんだなと驚きました。
わたしにとっての荷詩樹家
あなたにとっての荷詩樹家はどんなところですか、大樹をどう使いますか?と聞かれたら、「木陰で美味しいご飯を食べたいなぁ」です。
自らメディアに出て、note更新して、プロジェクトをやる場所ですー!なんて言っていると、あなたがリーダーで、代表なんでしょ?となりがちですが、正直そう言ったことはどちらでも構いません。
心許せる穏やかな友人たちと、一緒に手を動かしてご飯を作り、美味しく食べる。これで大体幸せになれるので、私個人が荷詩樹家に求めるのもそういうやつです。
つまんねー!と思うかもしれないけど、人生で全力で気を抜ける友人に恵まれることは奇跡的だし、同じものを楽しい、美味しい、幸せだと思えるのもとても貴重な時間だと思います。まずは木陰=荷詩樹家でそういう時間を楽しみたい。
それに加えて、ここで何かしたい!と思う人のサポートを全力でしたいと思うし、放置された建物たちにも手を入れて、存分に活躍してほしいと思っています。
荷詩樹家(旧錦花園)の孫なのと、社会経験が長い方なので、今はみんなを代表して取材も受けますし、noteも書くし、SNSも更新するけど、代表ではなく用務員と名乗っているのはそういう理由です。この役目は40歳になるまでには引き継ぎたいし、代表は永遠にいなくてもいい気もしてます。
一人ひとりが幸せを選択できるように、やりたいことをやれる人生であるように、それを応援できる自分で在るように。それが、わたしが荷詩樹家でやりたいことです。
哲学というには大げさな、3つの話。
さらにご興味のある方は、ホームページに掲載している「荷詩樹家の哲学というには大げさな、3つの話」をぜひご一読ください。
https://ikeda-nishikiya.com/story/
多面的で複雑で、人によって見え方感じ方が違う生命体。
それが荷詩樹家なのでしょう、今のところ!
人生の先輩方へお願い
わたしも30代になり、20代だった頃の繊細で脆い心は少し鈍感に、少しがさつになってきました。生きやすくもなってきました。
あの頃の明日死にたい気持ちも、何者にもなれなくて焦る気持ち分かるし、おっちゃんおばちゃんたちが人生笑い飛ばして楽しく強く生きている気持ちも分かってきています。
いま、その間のちょうどいいところにいるのが自分なのだと思っています。わたしが30代後半になったら、40代になったら、この役目はできないと思う。
まだ自分がやりたいことすらもわからない、自分がなんなのかわからなくて焦る気持ち、才能・夢はあるけど良い支援者に出会えていない、資金が足りない、うまくコミュニケーションができない、まだ世の中に見つかっていない、そんな人たちに、荷詩樹家を通してご支援をいただけたら嬉しいです。
このシリーズが書き終わる4月末頃には、荷詩樹家の視察や、資金援助の体制、技術を教えていただく場も整えていきます。「継承」がテーマの荷詩樹家なので、みなさんが人生で汗水垂らして体得してきたこと、このまま自分だけで抱えていてはもったいないぞと思っていること、ぜひ分かち合っていただけたら幸いです。ありがたく学ばせていただき、次の時代に繋いでいきます。
つづく
荷詩樹家への旅の計画はこちらから↓
●荷詩樹家
Web https://ikeda-nishikiya.com/
Instagram https://www.instagram.com/ikeda.nishikiya/
●にしくぼあの頃
22歳で独立してから10年分のFacebook投稿をまとめたマガジン