エルマ鹿ファミリーハウス管理人ブログ 第一回お泊り会 報告書
ナマステ~。本日は、先日大盛況のうちに幕を閉じたお泊り会の報告と反省を綴ろうと思います。反省は、次回に活かすってことで、お許し願いたい。
2022年夏。エルマ鹿ファミリーハウスで秘密裏に行われた会員制お泊り会「エルマ鹿ファミリーキャンプ2022夏」が、「もう一泊したい。もう一泊したい。」とゲスト達からの熱いリクエストを受けつつ、ゲストが楽しんだならと、ゆんちゃんから「大成功」の太鼓判を頂いた。
エルマ鹿ファミリーキャンプ2022夏。
エルマ鹿ファミリーキャンプは、ちいちの遺言である「ゲストハウスをやるといいよ!」を受け、長年温めてきたエルマ鹿ファミリーハウスの一大イベントだった。それだけに、少し気合が空回りした感も否めないが、自分のことが良くわかる貴重な数日間だった。
ゲスト達にコンセプトは伝えていないが、「自然に触れる。デジタルデトックス。食の改善。」的な感じだった。「食べたい物を、食べたい時に、食べたいだけ食べる。」ことで、何か発見があるんじゃないかと思った。だから、出来合いの物じゃなく、おいしい調味料や無農薬の野菜で本物を食べてほしかった。だからといって、差し入れられたお菓子を禁じたりしないし、「食べたい時に節操を持って食べるように。布団の上で食わないように。ゴミは散らかさないように。」と言ったら、爆食いすることも無く、余った位で「皆で分けて持って帰りなよ~!」と言ったが、出し忘れたお菓子を更に置いて行く位でした。
事前にそれぞれの大好物をリサーチして、献立を決めた。アイオーアールアイ君のリクエストの「ハンバーグ」は、あまり得意ではないので、ゆんちゃんにお願いした。慣れないキッチンと不足した調味料の中で、テキパキと余裕で30個近いハンバーグを作ってくれた。めちゃうまハンバーグでみんな大喜び。ゆんちゃんが帰った次の日もゆんちゃん特製煮込みハンバーグを食べることができたアイオーアールアイ君は、しみじみと「うまく出来てんなぁ。」と呟きながら食べていた。「ゆんちゃんに頼んで良かったよ。えみちゃんあんまりハンバーグ上手じゃないんだよね。」と言ったら、「ゆんちゃんから習うといいよ。」とアドヴァイスしてくれたので、「了解!習います。」と答えた。
早起きチームに、「朝ごはんが食べたいなら、コーンフレークとバナナ(神)を食べて下さい。フルオーガニック。わからなければ、えみちゃんを起こせ。」と指令書をドアにぶら下げておいたが、まったく気づかなかったようで、朝、遠慮がちに起きたアピールをしてる早起き男子に、ニヤニヤしながら起き上がる。
ちなみに、この指令書は、深夜に夜更かし組で作成したもので、「食え。」と言った私に、私専属マナーガイドの姪ちゃんが「食えは、良くない。食ってね。にした方が良い。」と助言してくれた文章で、話し合いの末、「食べて下さい。の方が良さそうだね。」と爆笑のうちに合意した。
DAY 1 寝ずの自主漢字特訓
「寝る間も惜しんで遊ぶのだ!」と誓い合った夜更かし組は、明るくなり始めた窓の外に驚き、「ちょっと、冷静になって考えてみたら、私達、朝の4時に漢字書いてるって、何やってんだろう。」と大爆笑した。「いや、でも、寝ないで自主的に漢字の練習してるとか、私達って偉いよね。」とか言って笑い合った。
丑三つ時には、みんな覚醒しちゃってw、次から次へと遊びのアイデアが飛び出して、笑いが止まらなかった。「え~!てか、えみちゃん小学校行ってたのって、30年以上前だよ。ハンデあり過ぎじゃない?」と不平を言ったわりに健闘した「小学校あるある」も楽しかった。
途中、席を外すときは、理由をはっきり言えば、静かに待っていてくれる。そして、彼らは私の言うことを信じているし、理由を説明すると、すんなり聞き入れる。私は、6人姉弟の4番目の末娘なので、1,2親等の評価は、「頼りないおバカな妹気質の変わり者わがまま更年期」といったところから脱却がムシュカル(ヒンディで「難しい」)のようだが、3親等になると評価がガラリと変わり、アカーシュ(ヒンディで「天空」)が「え~!えみちゃんお姉さんっぽいよ。」と異論を唱えた。
「え~!はじめて言われた。」と言うと、「前から、お姉さんっぽいと思ってた!パパとかノンパパに話をする時とか、お姉さんっぽいよ!」と言っていた。アカーシュさんは、いろいろやる前に私の許可を得てからやる。なかなかタイミングが合わず、流してしまうことが多く反省している。アカーシュは、自分のことをスポーツは出来るが、勉強が出来ない。などと評価していて、滞在中に何とか改善できればと思った。
怪我をしたら1000円。
何か危ない事をしている時は、注意を促すため「怪我したら、1000円もらうからね!」と言う。「怪我して痛い上に、1000円も取られるって、めっちゃ嫌でしょ?」と笑った。
「蚊は気合で寄せ付けない。」というエルマ鹿流の極意を伝授し、「蚊なんてものは、刺されたって少しの時間頑張れば、大したことない。」と長年の経験を語る。そして、アロエ屋さん(アカーシュさん)に蚊刺され用に小さいのを5個、顔面潤い補給用に大きいのを3個注文。アイオーアールアイ君が、施術を買って出て、蚊刺され用を担当してくれたことにより、蚊に刺された時の対処法を実演することが出来た。
また、アカーシュさんの父、ちゃーちゃんが目から鱗の確実に仕留める蚊の殺生方法を伝授してくれたので、殺虫剤という毒を振りまかないアナログ殺生は、今後の私の人生に活躍すること間違いない。
DAY 2 ゆうき先生のワークショップ
朝まで起きてたし、スーリヤ(太陽)の光で長く眠れる訳もないので、2日目はダウナーで、チルで行くだろうとタカをくくっていたが、「んなわけないっしょ!」って数時間の睡眠でしっかりチャージした私以外の夜更かし組は、次から次へと遊びを提案してくる。「君たち、昼寝とかしないんかい?」と聞いてみるも、「全然眠くない。」とのこと。
ワークショップをいくつか考えていたが、段取りが悪く断念していた。そんな時、助っ人でやってきてくれた、ゆんちゃんとゆうきが、「シーサー作り」を提案してくれた。ゆうき先生は、琉球から戻ったばかりで、「なんくるないさー」と買って出てくれた。
この企画は大成功で、みんなそれぞれ夢中で作ったようだ。制作過程を見てない私に、ゆんちゃんとゆうきが、誰がどれを作ったかクイズを出した。ほぼ正解。個性が溢れている。ゆんちゃんは、ブタを作ってしまったようだw。玄関に飾れるようにプレゼントしてもらった。魔除け効果ぱねぇっしょ。
まぁ、今日は早く寝るだろうと思ったが、「寝てるわけじゃないよ。目をつぶって考えているだけだからね!」と寝ても良いのに、言い訳をする姪ちゃんに、おやすみ前のドリンクをキッチンに取りに行って戻った時には夢の中。それでも深夜2時w。「寝顔を見ないでね!」と釘をさされていたので、約束は守りたいけど、かわいすぎて何度も見てニヤニヤしてしまった。
毎日変わる石鹸の形
片付けと支度が終わった深夜、シャワーを浴びる時、毎日石鹸の形が変わっていて笑わせてもらった。これは、早起き組の3人の仕業で、夜更かし組からは「髪の毛がゴワゴワになる。普通コンディショナーとか使うでしょ!」というクレームを受け、クエン酸リンスを提案するも、めんどくさいから良いとのことで、乾いてから良く梳かすと大分いいよ。と言って納得してもらった。次回は、クエン酸リンスを用意しておくと約束した。
次回は、バスボムを作って、遊ぼうと約束した。小学校5年の時の自由研究は紫キャベツの水溶液を使った性質調べ。色が変わるのが楽しくて、めちゃハマった研究だった。今回、夏休みの宿題手伝いを楽しみにしていたが、お泊り会の期間は「解放」させるため、先にやってきた頭脳派と、後からやる直感派に分かれていた。直感派も、カビカビ(ヒンディでサムタイムス。)宿題の心配を語り、帰ったらスパートかけてやるから大丈夫。と自分に言い聞かせていた。「楽しんで頑張ってくれ。」としか言えないもどかしさよ。
自由研究も、近頃はテーマが決められているそうで、「不自由研究じゃねぇか!」と驚いた。研究くらい自由にさせてくれって話。みんなが帰ってから一週間ほどの現在、宿題に追われていないか心配しているが、楽しくスパートをかけてることを願うばかり。
DAY 3 絆を深める
看板犬のリアン君は、フランス語で「絆」を意味する。ちいちがつけた名前。日本語の「絆」は、「断つことのできない結びつき」を意味するが、元々は家畜などを繫いでおくための綱のことで、「束縛」などを意味していた。良い意味で使われるようになったのは近年のことだそうだ。
お犬さまが苦手だった姪ちゃんが、今回、リアン君との絆をグーンと深め、リアン君も姪ちゃんも嬉しそうだ。リアン君は、姪ちゃんが生まれる前に、姪ちゃんの父母が結婚式の時にママチャコにプレゼントした。だから、姪ちゃんよりもお兄さんだし、人間で言ったら結構おじいちゃんなんだよ。と教えてあげた。
てなわけで、リアン君が私をどういう人物であると思っているかは、だいたいわかっている。かわいいちゃんが一気に増えたので、リアン君を撫で繰り回さない日が続き少々拗ね気味。早起き組が寝静まった後に、階段の下で寝ているリアン君を「そーか。そーか。かわいいちゃん。」などと小声で言いながら、ほったらかした分、撫で繰り回していると、姪ちゃんが「そーか、そーか。って言ってるけど、リアンが何言ってるかわかるの?」と小声で不思議そうに言った。「なんとなくわかるけど、今はリアンなんにも言ってなかったから、えみちゃんが勝手に喋ってただけだね。」と笑った。
カメカメ波にご用心
スピード大会が始まり、ほぼ全員が自称超早い腕自慢。相手がいくつだろうと本気出す質なので、一戦目ギリ勝利。2戦目を観戦していたブラックジャック推しのアイオーアールアイ君が「手加減してやれよ。」と、また本気出しちゃってる私に呟いた。ちなみにアイオーアールアイ君とその時の私の対戦相手だったパドマ君(ヒンディで「蓮」)は同級生。
パドマ君が放つ「カメカメ波~!」は、強力で、みんながぶっ倒れる。みんなノリノリでぶっ倒れる。カメカメ波だから、これくらいで済んでいるが、カメハメ派を繰り出せるようになってしまったら、どうなるかわからない。もしかしたら、パドマ君が手加減してくれてたのかもしれない。
ブラックジャック大会での、ゆうきとアイオーアールアイ君の会話が場内大爆笑で、今後も語り継がれると思う。ゆうき「ブラックジャック知ってるなんてすごいね。どこで覚えたの?」アイオーアールアイ「家族でよくやってる。」ゆうき「誰が一番強いの?」アイオーアールアイ「一番強いのはパパだけど、多分なんかやってるっぽい。」
DAY 4 旅のお供のプレゼン大会
私の旅のお供ナンバーワンは、小学校高学年の時に、誰かの旅行のお土産で頂いた「小坊主君」。ゲストにも「私の小坊主君。かわいいと思わない?」と紹介すると、全員一致でかわいいと褒めてくれた。ゲストのお供もそれぞれ紹介してもらった。ジョルノは、ツメナシカワウソのオッティモ君。姪ちゃんは、チップとポチ。アイオーアールアイさんa.k.a タマキムさんは、もち柴のゴマさん。パドマさんは、ちば犬ピーナツさんをはじめ10人ほど紹介してくれた。
数年前、アカーシャさんと私の合言葉は、「リスは臭いから見ない方がいい。」から、「バナナは神をよぶんやで。」に変わった。それで、アカーシュさんはバナナのぬいぐるみを持って来ていたが、「みんな、ぬいぐるみを持って来てるんだね!」と言う私に、「俺は、ぬいぐるみじゃなく、神を連れてきただけだ!」と力説していた。
姪ちゃんのポチは、リアンと兄弟で、好きな事は「干し芋」と「走ること」だそうだ。さすが兄弟、好物がリアン君と一緒だ。ポチは2年前に、いとこのお姉ちゃんから譲り受けて以来、大切にしているそうだ。
チップとデールの見分け方
ゲストとの交流は毎回学ぶことが多いが、今回も、たくさんのことを教わった。それぞれの感性と観察眼には、脱帽することが多く、私の6分の1ほどしか生きていないゲスト達から処世術を学ぶ。
アイオーアールアイ君は、「怒られたら泣いといた方がいいよ。」と教えてくれた。説教が結構早く終わるらしいw。「了解!えみちゃんも今度誰かに怒られたら泣くことにするよ!」と笑った。五十路一歩手前の更年期ババ(ヒンディのババ。)婆が、怒られてるのも笑えるが、怒られて泣いて許してもらうのも笑える。絶対に許されるでしょ。
姪ちゃんには、言葉遣いを含め、本当に多くの事を教えてもらったが、「チップとデールの見分け方がわかんないんだよね。」と告白したら、「じゃぁ、簡単にわかる見分け方を教えてあげるね!鼻を見て、黒い方がチョコチップ。赤い方が鼻血がデール。って覚えるんだよ!」なるほど~!わかりやすい!
姪ちゃんから教えてもらった事。ママチャコに、もっと優しく話すこと。コーヒー豆をグラインドする時は、周りの人に声をかけること。呼び捨てにしないで「ちゃん」を付けること。怒りがおさまらない時は、「激おこプンプン丸」と振り付きで歌うこと。舌打ちする癖に気をつけること。
DAY 5 毒屋さん
私の部屋には、毒のボトルがたくさんあって、新年にジョルノとアイオーアールアイ君がきた時に、開けようとしたらコルクがボロっと取れて、大爆笑した。その時の私の表情がめちゃ面白かったらしく、覚えていて真似をしてくれた。毒のボトルが欲しいというので、一人一本欲しい毒の瓶を選んでもらった。中身の毒をきらしていたので、代わりに、注射器型のスポイトで好きな色の水性インクを入れることで納得してもらった。こぼしたら、パパやママがガチギレするから、絶対にこぼさないように約束してもらった。
緑の毒と、赤い毒と、橙色の毒をそれぞれ注射器で移し替え、コルクで蓋をした。
早起き組のエフィ・なんちゃらさんは、一足先に帰らねばならず、荷物をまとめていたらしい。私はキッチンにいたので見ていないのだが、なんか騒がしいなと思っていた。あれほど言ったのに、橙色の毒を漏らした。帰る直前にw。手を洗っているようだwww。毒を持ち帰るのは危険が伴うから、ここで洗い流し、瓶だけ持ち帰ることになった。
名残惜しく挨拶をし、ジョルノが玄関で出発するエフィさんの写真を撮る。手を上げてポーズをキメて、にっこり笑顔で帰って行った。
一息ついていると、ジョルノがさっき撮ったエフィさんの写真を見て爆笑している。「かっこよくポーズキメてるけど、手がオレンジに染まってる。」
毒の仕入れ先
「毒は、どこで買うの?」と聞かれたので、「ちょっと場所は言えないんだけど、毒のお店で買ってるよ。」と答えた。「一緒に買いに行きたい!」と言うので、「一見さんお断りって言って、初めての人が行っても断られるんだよね。誰かの紹介がないと買えないんだ。」と答えた。
I「え?じゃぁ、えみちゃんはどうやって買ったの?」
E「もちろん、知り合いに紹介してもらったんだよ。」
M「行ってみたい!」
E「わかった。えみちゃんが一緒に行けば入れてくれると思うから、今度一緒に行こう。」
I「明日行きたい!」
E「あ~。残念。明日は定休日だわ。」
M「どんなお店なの?」
E「レンガ造りの素敵なお店だよ。」
I「どうやって毒を買うの?」
E「すみませーん。毒が欲しいんですけど、今日は、どんな毒が入荷してますか?って聞くと、かっこいいお兄さんがメニューを見せてくれるの。」
I「その中から選ぶの?毒はどこで作ってるの?」
E「毒は、店の裏に工場があって、そこで作ってる。関係者しか入れないんだけど、ドアの隙間から魔女の人が大きい鍋を大きい棒でグルグルかき混ぜてるのがたまに見れるし、常連になったら工場の見学もできるらしいよ。」
I and M「行きた~い!!!」
E「じゃぁ、今度行きましょう!」