ヒマラヤ便り55号 पाँच 五 Five
ナマステ!本日は、ヒンドゥにおける ”5 पाँच パーンチ”にまつわることをあれこれまとめてみたいと思います! " 5 "は、シヴァ神の神聖な数であり、シヴァ神にまつわるさまざまなことに"5"が登場します。シヴァの別形態マハーカーラ(大黒天)の王冠には、5つの骸骨が飾られ、5つの煩悩を5つの知恵に変化させるさまを象徴します。
パンチャクシャラ 5音節
シヴァ・ パンチャクシャラ・マントラまたはストットラは、パンチャ=5,クシャラ=音節という意味で、「5音節のマントラ」です。シヴァを崇拝するための神聖な5文字のマントラを唱えることで、シヴァの祝福が降り注がれます。
人体は5つの要素(パンチャブータ)で構成されており、この聖なる5文字は5つの要素を表しています。 न Na はプリティヴィ(地)、म Ma は、ジャル(水)、 शि Shi は、アグニ(火)、वा Va は、ヴァーユ(風)、य Ya は、アーカーシャ(空)。
パンチャブータ 5元素
パンチャ・マハー・ブータ 5つの偉大な元素は、ヒンドゥの宇宙の基礎であり、生物を構成する基本要素。自然状態では、それらのバランスがとれている。調和は良いエネルギーをもたらし、不調和は悪いエネルギーをもたらす。ヨーガサーダナ(精神的修行、修練)の目的は自分自身を操縦することであり、すべての基本要素を習得することによって達成できる。基本要素を習得して浄化する過程をブータシッディという。サトルボディSubtle body(微細体)にある7つのチャクラにも関連している。※シッディ=成就した状態。シッダ=成就した人。
パンチャブータは、地から空へと上昇していくのが望ましい。
ヴェーダ建築学 ヴァストゥ・シャーストラ(ヴァストゥ=建築・住居・家屋。シャーストラ=教義)では、各パンチャブータが示す方角があり,
立地、間取り、配置などをパンチャブータのバランスで決定する。ヴェーダ成立前の紀元前2500年頃の建築物もヴァストゥの原則に沿って建てられているため、ヴェーダ成立以前から広く用いられていた。
パンチャブータ スタラム 5つの寺院
パンチャブータ・スタラム(=場所)は、南インドのシヴァに捧げられた5つの寺院のことで、それぞれが主要要素の権化である。タミルナードゥ州に4寺院、アンドラ・プラデシュ州に1寺院(シュリカラハスティ)。寺院それぞれにリンガが祀られており、合計で5つのリンガになる。5つすべての寺院が東経78°と79°、北緯10°と14°の間に位置している。
パンチャンガ 5つの部分
パンチャンガは、ヴェーダ占星術における個人の人生の時間予測や性格などの傾向を読み解くための技法です。ヴェーダ占星術は、その名の通り、ヒンドゥの最古の文献ヴェーダを元にしている占星術です。ヴェーダは、紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけてインドで編纂された一連の宗教文書の総称であり、ヒンドゥの聖典です。長い時間をかけて口述や議論を受けて来たものが後世になって書き留められ、記録されたものです。
ヒンドゥの聖典は、古代のリシ(聖人・賢者)達が、神から受け取った天啓聖典シュルティと、別のリシ達によって作られた古伝書スムリティに分けられます。シュルティ(天啓聖典)は、古代より長らく口承されてきたヴェーダを書き留めた聖典群で、スムリティ(古伝書)は、ヴェーダよりも後の時代に書かれ、紀元前400年頃にテキスト化が開始され、紀元前200年代中頃から紀元後100年代末頃に完成した叙事詩マハーバーラタ、紀元前300年頃に完成したラーマーヤナなどがあります。
スムリティ(古伝書)の一種であるヴェーダの補助学ヴェーダーンガ(ヴェーダ+アーンガ=(肢、枝))は、紀元前1000年頃に発展したと考えられ、初期テキストは紀元前500年頃に成立したとみられます。ヴェーダーンガには、6種の学問があり、その内の一つに天文学「ジョーティシャ(光の科学)」があります。
現代では、ヴェーダ占星術として発展していますが、初期のテキストには占術の要素はなく、宗教儀式の日取りのために、惑星の配置などから時間をはかる方法を説いています。パンチャンガは、パーンチ(5つの)+アーンガ(肢、枝)の意味で、ティティ(太陰日。30種)、ヨーガ(月と太陽の経度の合計から計算された各13°20’の領域。27種)、カラナ(ティティの半分。11種)、ヴァーラ(曜日。7種)、ナクシャトラ(白道27宿)の5つの部分から観察します。
パンチャクリティヤ 5つの行為
シヴァの聖なる5つの行為は、パンチャナナの5つの顔に対応し、ナタラージャの5つのジェスチャーは、シヴァの5つの行動を表しています。
パンチャナナ(パンチャブラフマ)は、シヴァ派のアガマ(経典・文学)やプラーナ(伝説・伝承文学)で説明されるシヴァの5つの側面の融合体で、この形態は、「サダ―シヴァ」と呼ばれ、シヴァ派シッダーンタ派(確立された意見・教義・教科書)の至高の存在です。サダーシヴァは全能で、繊細で、光り輝く絶対者であり、シヴァの最高の顕現です。サダシヴァは、5 つの顔と 10 の手を持つように描かれ、25 のタットヴァ(原則)の 1 つと見なされます。 5 つの右手は、トリシューラ(三又鉾)、斧、棍棒、ヴァジュラ(落雷の武器)を保持し、アバヤ・ムドラー(大胆不敵のジェスチャー)を結んでいます。5 つの左手は、蛇、果実(柑橘)、青水蓮、ダマル(太鼓)、ルドラ―クシャ(数珠)を保持し、バラダ・ムドラー(恩恵を分配するジェスチャー)を結んでいます。
ヴェーダ占星術では、ラーシ(太陽サイン)、ラグナ(誕生時に東の水平線に上昇していたラーシ)、ダシャー(予測時期)、アンタルダシャー(予測時期の第2階層)、ジャンマ・ナクシャトラ(誕生時に月がいたナクシャトラ)のいずれか強い方に応じて、そのシヴァの顔を瞑想すべきです。
ジャンマ・クンダリ(誕生図)が南(ラーシ、ラグナが太陽の南方向を占めている)の場合、シヴァの南面のアゴラを仲介します。クンダリにおける人生の問題領域に応じて、シヴァの顔を瞑想し、問題のある領域を緩和する必要があります。
パンチャミ 5日目
パンチャミは5日目の意味で、ヒンドゥ暦の一日ティティ(太陰日)を表します。15ティティ毎の2つのパクシャ、シュクラ・パクシャとクリシュナ・パクシャで共通したティティの名称です。
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