ナマステ!ファルグン月シュクラパクシャ2079ラークシャサの今日この頃、いかがお過ごしですか?今日は、地球上の人間の生活に影響を与える9つの惑星ナヴァグラハ(ナヴァ=9、グラハ=惑星)の中の太陽神スーリヤについて、お便りしたいと思います。
ナヴァグラハ 9つの惑星
天の川銀河、太陽系の7つの天体と、太陽と月の軌道の交点である実在の天体ではないラーフとケートゥを合わせてナヴァグラハといいます。
ヴェーダ天文学に関する現存テキストは、ヴェーダーンガ「ジョーティシャ(=光の科学)」で、リグ・ヴェーダとヤジュル・ヴェーダに関連しています。
ヴェーダの儀式を補助するために使用されるヴェーダーンガは、シクシャー(音声学)カルパ(儀式)ヴィヤーカラナ(文法)ニルクタ(語源)チャンダス(韻律、韻文)ジョーティシャ(天文学)の6つの分野に分かれています。
初期のジョーティシャは、生贄の儀式の日付を決定するための暦の作成に関係しており、惑星に関する記述はありませんでした。
アタルヴァ・ヴェーダとチャーンドギャ・ウパニシャッドで、日食の原因になる「悪魔」についての言及があり、後者はラーフ(日食と流星の原因と考えられている影の実体)に言及しています。グラハは「惑星」と訳されますが、もともとは「悪魔」を意味していました。
ヴェーダ天文学の基礎は、小宇宙と大宇宙の接続であるヴェーダのバンドゥ(梵語で友人)の概念であり、外界と内界を繫ぐ接続です。紀元後2世紀までにギリシャの占星術技法がインドに伝えられ、紀元後150年にサンスクリット語の散文体にまとめられました。
紀元後2世紀に書かれた「ヤヴァナ・ジャータカ」は、「ギリシャ人のことわざ」という意味で、ヤヴァネシュヴァラによってサンスクリット語に翻訳され、サンスクリット語で書かれた最初のヴェーダ占星術の論文と考えられています。
インド土着の占星術は、白道上(月の軌道)の月の位置に着目したナクシャトラ(白道27宿)を用いた占星術でしたが、ギリシャから太陽と月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽と月の2つの交点(ドラゴンヘッドとドラゴンテイル)の九曜、十二宮、十二室に基づくホロスコープ方式の占星術を取り入れ、ナクシャトラ(白道27宿)と黄道十二宮を併用した形になりました。ヘレニズム占星術が伝わって、週7曜日の惑星の順序も固定されました。
ヴェーダ占星術は、ヘレニズム占星術には見られない要素を含む解釈と予測の微細なサブシステムがあります。
太陽神スーリヤ
昇る太陽、知識、善、闇の払拭者、すべての生命に力を与える。物質宇宙(プラクリティ)の創造者、エネルギー、生命力、健康、繁栄、進歩の促進を担う、視覚的知覚、宇宙の目、すべての存在の魂、すべての生命の起源、ヨギの目標、自由と精神的解放の象徴。
4本の腕のうち2本で蓮の花を持ち、1本で杖、1本でヤシの葉とペン(筆記用具)を持つ。可視光の7色、週の7日、7つのチャクラを表す7頭の馬が引く勝利の戦車に乗る。戦車の運転手はアルナ(賢者カシパとヴィナータの息子。ガルーダの兄)。スーリヤの両脇には、ウシャス(夜明けの女神。夜の女神ラトリの妹。)とプラチュシャ(明るく輝く太陽の光、朝日の女神。)がいます。
スーリヤがラーフの攻撃に激怒して激しく燃え始め、その熱は非常に強かったので生物を破壊しはじめました。ブラフマーは、スーリヤの灼熱から人々を守るためアルナをスーリヤの戦車兵にしました。
アディティヤ12神(デーヴァ)
スーリヤはリグ・ヴェーダから登場し、昇る太陽、知識、善、すべての生命に力を与える者、闇の払拭者として讃美しています。また、空にある無生物、石、宝石を意味しています。スーリヤは、物質宇宙(プラクリティ)の創造者であり、原理と宇宙の種子です。視覚の力、視覚的知覚、知識と明確に結びついています。
スーリヤは、太陽のさまざまな側面と現象学的特徴を表し、時代と共にヴェーダに登場する他の神々と融合しました。
地上に秩序をもたらす存在アディティヤ12神は、リグ・ヴェーダでは、アディティヤ(=素晴らしさを持つ者)は7神で、アディティヤ讃歌では6神のみが挙げられています。その後、母アディティ(=無限、無垢、束縛がない。無限に広がる広大な宇宙の化身。空と豊穣の女神。天の神々の母)と父カシュヤパの息子を8人とし、アディティヤ7神にマルタンダが最後の息子として加わりました。8神は、ミトラ・ヴァルナ(太陽はミトラとヴァルナの目)、ダートリ、アリヤマン、アムシャ、バガ、インドラ、ヴィヴァスヴァット、マルタンダで、ミトラとヴァルナは1神となっています。大地の女神ブーミ(=大地、土地)は、カシュヤパとアディティの娘。
マハーバーラタでは、ダートリ(健康と魔法の神)、アリヤマン(慣習の神)、シャクラ(インドラ。帝釈天)、ヴァルナ(夜と月を司る。水天)アンシャ(風の中にいる神)、バガ(富と繁栄の神)、トヴァシュトリ(天界の工匠。)、サヴィトル(昇り沈む太陽。鼓舞者。激励者。)ヴィヴァスヴァン(=遍照者、あまねく照らす者、広く照らし渡る)プシャン(=繁栄させる者。出逢いの神。)マルタンダ(=死んだ卵。沈んだ太陽。)ミトラ(=友人。契約の神)の12神が挙げられています。
アディティヤが12神になったのは、一年の12の月に割り当てた可能性があります。また、生命の誕生と死のサイクル、アイデンティティ、生活における日々の意識と関係する普遍的な知性の力であるナクシャトラ(白道27宿)に対して主権を与えられています。
ミトラとヴァルナが思わず漏らしてしまうほどの美しさを持つアプサラスについて。
ヴィヴァスヴァットとチャーヤ、シャニの関係はシャニ・マントラでご確認いただけます。
ダイティヤ族(アスラ)
ダイティヤ(=デイティの息子たち)は、カシュヤパとデイティの間に生まれたアスラで、ヒラニヤカシプ、ヒラニヤークシャ(=金の目を持つ者)ターラカ(軍神スカンダに倒された。)などがいる。
色のお祭りホーリーの前日に祝われるホーリーカ・ダハンは、悪の女神ホーリーカの神話に因み、焚き火ホーリーカジャラナーを燃やして悪霊を焼き、幸福を祈願します。ホーリーカは、カシュヤパとデイティの娘でヒラニヤークシャの妹です。
ヴァス8神
カシュヤパとアディティの子供。自然現象の神格化。
アパス(水)、ドルヴァ(北極星)、ソーマ(月)、ダラ(大地)、アニラ(風)、アナラ(火)、プラバサ(暁)、プラティユーシャ(光)
アシュウィン双神
カシュヤパとアディティの子供。夜明け、医学、健康、医術の神。「アシュヴァ(=馬)を持つ者」美しい双子の神。ナーサティヤとダスラという名を持つ。奇跡的な治療を行い、結婚、人間や家畜の生殖を司る。特に馬との関係が深い。優れた御者であり、優れた駿馬の所有者である。鷲か馬が牽く3座、3輪の車に乗る。速やかな行動。思考よりも早く風のように疾走する。蜂蜜と関係が深く、蜂蜜で人々に滋養をもたらす。人間を癒し、長寿を与え、若返らせる。サラスワティと関連がある。
ガヤトリーマントラ(サヴィトリマントラ)
太陽のプロフィール
銀河系の恒星(自ら光を発する天体)で、太陽系では唯一の恒星。
太陽系の物理的中心。太陽系の全天体に重力の影響を与える。
直径:1,392,700km(地球の109倍)
自転周期:赤道=27日6h36m、緯度75°=31日19h12m
地球との距離:1億4960万km
年齢:46億年
軌道:黄道と呼ばれ、夏至時に一番高く、冬至時に一番低い。