ナマステ!本日は、不幸と悲しみ、嫉妬と貧困を司る女神アラクシュミについてまとめてみたいと思います。アは、「~で無い」という意味で、美と富と豊穣と幸運を司る女神ラクシュミの正反対の側面を表しています。
アラクシュミについては、ヴェーダや主要プラーナでは言及されていませんが、リグヴェーダの女神ニルリティと一致している部分が多くあります。
また、ジェシュタと同一視され、アラクシュミの別名としてジェシュタが使われることもあります。
お近づきになりたくない女神たちを集めてみましたので、反面教師としたり、遠ざけておく方法を知るのにお役立て下さい!
ニルリティ 死・衰退・悲しみの女神
ジェシュタ 怠惰・逆境・不幸の女神
ジェシュタは、ヒンドゥカレンダーでは3番目のマーサ(太陰月)の名前で5月後半から6月前半に当たります。リトゥ(季節)はグリスマ(夏)です。
また、ヴェーダ占星術では、18番目のナクシャトラ(27宿)で、チャンドラ(月神)と結婚したダクシャの27人の娘の最年長の姉です。ヴリシャバ(金牛宮)の中にあるチャンドラの一番のお気に入りの妻、4番目のナクシャトラ美しい妹ロヒニの反対の星座ヴリシュチカ(天羯宮)の中にあります。
ナクシャトラとしてのジェシュタは、アルタ(実利)を主な動機とするラークシャサ(羅刹=鬼、悪魔)の性質を持ち、シャクティ(性力)は、「立ち上がって征服し、戦いで勇気を得る力」です。
ドゥマヴァティ 争い・孤独・不吉の女神
アラクシュミ 貧困・不幸・嫉妬の女神
アラクシュミは、ラクシュミの影と呼ばれ、ラクシュミの姉と考えられています。ラクシュミの正反対の側面すべてを表しています。
幸運と喜びの女神ラクシュミの対極にある不幸と悲しみの女神としてのアラクシュミはジェシュタとして言及されることがあります。
ラクシュミは妻としての肯定的な部分、アラクシュミ(ジェシュタ)は妻としての否定的な部分を表しています。
パドマプラーナは、ある程度の長さでアラクシュミの物語を伝える
唯一のプラーナです。アラクシュミは貧困と不幸に関連付けられています。
善と悪の両方を創造する宇宙論では、不吉で悪いものが最初に創造され、
より多くの努力が幸運と善いものを創造すると言及されています。
アムリタ(不死の蜜)が創造されたサムドラマンタン(乳海攪拌)では、
アムリタの前に猛毒ハラ―ハラが創造され、ラクシュミが出現する前に
アラクシュミが出現したため、姉であると考えられています。
神々は、アラクシュミを悪意のある有害な人々の中に住まわせることにし、
悲しみと貧困を与えました。アラクシュミが家に入ると嫉妬をもたらし、悪意の足跡を残します。兄弟は仲違いし、家族や彼らの血統は、破滅と破壊に直面しました。
こうして信者は、アラクシュミが家の中に入らず満足してくれるように誘導することが出来ました。
レモンと唐辛子 ニンブミルチ
レモンとチリについては、こちらの記事でCheck It Out!
アラクシュミの結婚の物語は、アラクシュミがどのような場所に住み着くのかを人々に教えるものです。
ラクシュミ 幸運と美と富の女神
ラクシュミについてはこちらの記事でCheck It Out!