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3rd season; ヒマラヤ便り

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The diary of my cinematic ordinary life in northern India village.インドのお祭りや風習、日常。インドくるるん滞在…
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#インドの神々

ヒマラヤ便り37号 猛毒ハラーハラ

ナマスカール!ボンシャンカール!苗字でも使われる「シャンカール」は、サンスクリット「シャンカ 幸福を与える」が語源です。また、シヴァの別名「シャンカラ」は、「幸福を与える者」という意味です。シヴァだけでなくヒンドゥの神々は「サハスラナーマ (サハス=千の、ナーマ=名前)と呼ぶ別名をたくさん持っています。頭頂のチャクラ「サハスラーラ」は、千の花弁を持つ蓮で表されます。「サハス」1000は、たくさんのって意味もありそうですね。 さて、「偉大なシヴァの夜」のお便りでもお約束したと

ヒマラヤ便り32号 Navratri 九つの夜

ナマスカール!今日は、ナヴラトリ(九つの夜)のレポートです。ヒマラヤで撮った9つの夕日と共に、日毎に現れる9つの女神をお楽しみください。 真冬の月齢1.9の木曜日に生まれた私は、そのサイクルが体に刻まれている。自分固有のサイクルを心に留めておくと、なにかと便利です。曜日という7日のサイクルは、不変だし、わかりやすい。体における「気の波」は、7日サイクルで変わるという。月のサイクルと体は連動していて、女性は生理によって、それを実感することができる。私は、30年以上も毎月経験し

ヒマラヤ便り33号 光の祭典 Diwali

ナマステ!ディワーリーは、サンスクリットで「光の列、一連の光」を意味するDipavali (Dipa 光る、輝く、照らす、知識 avali 列、一連、実践)に由来する、ヒンドゥで重要な宗教祭のひとつです。 収穫後の初秋、ヒンドゥ暦の最も暗い夜、朔(アマヴァスヤ)を頂点にした前後5日間で祝います。 北インドで採用されているプールニマンタ方式では、カールティッカ月(第8マーサ=太陰月)クリシュナパクシャ(黒分=望の翌日から朔までの15ティティ=太陰日)のトラヨダシ(13日目)

ヒマラヤ便り31号 女神ドゥルガー現る

ナマステ!今日はピーター・ファン・ペルスに誘われてトレッキングに繰り出しました。先日マニカランでゲットした緑と黒の市松模様のクルショールを颯爽と巻きつけて張り切って出発。トレッキングの始まりは、隣街までトレッキングすることから始まるのだ。待たれるのと足手まといになるのが苦手で、何度か誘いを断って来たが、トレック慣れしたピーターは日帰り可能なライトなコースを選んでくれた。歩幅もスピードもスタミナも段違いのピーターに「私遅いよ。それでもいいんだね?」と何度も念押しした。 隣町の

ヒマラヤ便り29号 Pitri Paksha先祖供養

ナマスカール!ヒンドゥは今、ピトリパクシャの時期です。 Pitr ピトルは、先祖を意味し、パクシャは、期間を意味します。日本の先祖供養、秋のお彼岸と同じ時期に同じ意味の行事があるのは興味深いですね。秋分は、昼と夜の時間が、ほぼ同じになる日。雨季から乾季のインドと、夏から秋の日本。どちらも重要なポイントのようで、そういった刻は、心鎮かに先祖を想って過ごすのが自然なのかもしれません。 ヒンドゥ暦では、月の満ち欠けを基準に、朔(アマヴァスヤ)の翌日から望(プルニマ)の15ティティ

ヒマラヤ便り11号 潜入!女人禁制!火の祭り

女人禁制!満月の夜の秘祭 ヤグナに女の私くるちゃんがのこのこ行ってみた。 ナマステ! 村の青年ダベジーが、「今夜、ローカルのお祭りがあるから見においで。」   と誘ってくれたので、インド人女子のナヴィに一緒に行こうと言ったら、   「女は行っちゃ行けないお祭りだから私は行かない。」と断られた。     「一応私も女なんだけど、行っても大丈夫なのかな?」と聞くと、      「ダベが来ていいって言ったなら大丈夫なんじゃない?」ってことで、     村のイベント程度に思って、