I am still independent 〜 追記

前回、先月連邦最高裁がロー対ウェイド判決を覆した件に関して触れました。

この判決を受けてリベラルな人々の間では7/4に

4th of July has been canceled due to a shortage of independence.
Sincerely, Women

というミームが拡散され、それに対する私見として

"Sincerely, Women"って、だいたい分母が大きすぎませんかw 私は女性ですが、今回の件で私の自立性が奪われたとは1ミクロンも思ってませなんだ。

と書きました。これに関して書ききれてなかったので今回は追記します。

私はけして、州によって人工妊娠中絶が禁止になることに涼しい顔をしているわけではありません。

私が↑と書いたのは、アメリカ永住者として、女性として、この判決によってアメリカ独立記念日をキャンセルしないし、お祝いムードを持ちたいし、私個人の自立性・権利は奪われていないという意味からです。

判決そのものに対しては、理想をいえばどの州でも中絶の権利が守られているほうがいいと思っています。犯罪によって望まない妊娠をしてしまった人もいるので。グローバルスタンダードでは、女性が自由に生きる上での重要な権利だというのも同意です。

ただ、「根本」が気になったので、そもそものアメリカ合衆国の中絶経験率を調べてみました。調査機関や年代によってもちろんバラつきがあるのですが、見たところ19〜24%という数字。

日本では、こちらも調べてみたところバラつきがあって見たところ10〜16%のようで、アメリカよりは低い数字です。(日本も、相手の同意が必要だったり、手術方法そのものに問題があったりします)

およそで判断するしかないですけど、アメリカは先進国の中では少し多い模様。私はそこに女性としての憂いを感じます。

この数字を減らすことからなんとかならないの? 男女ともにモラルや教育の向上など、根本からなんとかできない? 

根本からの改善策を考えないで、ただ中絶の権利を主張するのは表面的なことでしかない。まずは己の身体を大切にし、中絶件数を減らすための教育や意識の向上に努めることが大切だと思う……のですが、この国では綺麗事なのかもしれません。

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