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「情愛とお金の世界」毎日ショートエッセー:古い羅針盤128章

私が作家として、活動する中で、何人かのプロの作家の生き方や描き方を学んで来た。もちろん、それぞれに個性があり、それぞれに違いがある。但し、殆どの作家がある程度の下地を作って、書き出すのは作家の共通点だろう。絵描きがある場所に行き、ここで描こうとキャンバスを置くのと同じ事かも。いわば、プロットだ。ある作家は登場人物を設定し、役割分担を決めたら、後は紙面上で勝手に彼らが物語を始めると語っていたが、なるほどである。もちろん、私もそれに倣いたいのであるが、中々そうはいかない。書き出して、そして書きながら考える。まるで自転車操業だ。それは売れない作家故に、余裕がなく、次々と書いてどれかは売れるだろうと淡い結果を抱きながら、書いているせいもある。「投身」:白石一文氏を読んでいる。

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