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「怖い話は遠慮する」毎日ショートエッセー:古い羅針盤130章
家人が家事支援に依頼している生協デリバリー・サービスがある。週一に食料品を中心に宅配してくれるシステムだ。重量物や定期的に購入する食料などは、値段も妥当なので、横浜に住んでいた時から、利用し続けている。そのサービスの一環として、エンターテイメント用チケット販売がある。この時期はプロ野球や各種有名人・歌手の公演などが盛んなに広告される。チケット代と出演者を比較すると、その微妙なバランスに納得感がある。コアなファンを持つ出演者のチケットは意外に値が張る。中でも異色なのは、怪談シリーズの稲川淳二。チケット代は6千円を下らない。元(売れない)俳優だが、この道何十年ですっかりと、お馴染みになってしまった。尤も、我が家は怪談嫌いである。我が息子はお化け屋敷が未だに不得意。私も敢えて、その手の映画や小説には触れない事にしている。この怪談ネタはやはり、死に人であり、死にきれない人々の妬みや恨みが、現世に彷徨い、悪さをするというワンパターンなのだが、それでも怖いものは怖いから、止められないのだ。「骨灰」:冲方 丁氏を読んでいる。
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