「短い終活を描く」毎日ショートエッセー:古い羅針盤127章
私の悪い癖で、小説を読んだ後、必ず履歴を確認してしまう。特に馴染みのない作家だったり、印象に残った作品だったりした場合は。氏は54歳。ここに登場するどの主人公やサブ配役とも異なる年齢。以前あったことや、あるいは将来起きるだろうことを予想しながら書かれたのだろうか?しつこく、ウェブ上で検索していたら、氏は最近日本尊厳死協会の会員になったらしい。少しずつでも死の準備をすると、不思議に心は安らぐのだとか。という事は後者。終活には早過ぎる気がするが、死は必ずやってくるものだ。私なども、決して他人事ではない。家人にそう告げると、順番待ちだと言う。確かに、老いた母親、魏父母が健在では在るが、だからと言って、彼らが先だという保証は全くない。どう死ぬべきか、死ぬときはどうしたら良いのか?そう思いながら物語を読み下していった。「花ざかりを待たず」:乾ルカ氏を読んでいる。
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