「聖なる水に偽りあり 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤143章
以前、科学的知識の向上として、石鹸に関しての書籍を読み、紹介したことがある。丁度、コロナ禍の最中。既に世界で手洗い、うがい、マスク着用といった衛生環境の整備が必須である事が常識化した時点での事。そして、実は、この衛生科学というものの歴史が意外に短い事も学んだ。但し、こうした常識が実は科学だけではかう、宗教と大きく絡む事は知らなかった。宗教がこの世に広まる際、聖書などを刷る印刷技術無くして、それは不可能だったにもかかわらず、宗教と科学はずっと、仲違いして久しい。それは一人の人間の中でも生じる、心と身体の離反にも似ていて、ややこしい限りである。「水と清潔——風呂、トイレ、水道の比較文化史」:福田眞人氏を読んでいる。
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