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「国防論 2」:毎日ショートエッセー:古い羅針盤122章

昨年末にバタバタに近い形で提出された国家安全保障戦略。その骨子の詳細は内閣官房に書かれている。主題だけ列挙すると、(1)危機を未然に防ぎ、平和で安定した国際環境を能動的に創出し、自由で開かれた国際秩序を強化するための外交を中心とした取組の展開、(2)我が国の防衛体制の強化、(3)米国との安全保障面における協力の深化、(4)我が国を全方位でシームレスに守るための取組の強化、(5)経済安全保障政策の促進、(6)自由・公正・公平なルールに基づく国際経済秩序の維持・強化、(7)国際社会が共存共栄するためのグローバルな取組になると言う。流石、高級官僚が作文したもの、抜けも無かろう。逆に言えば、これだけの欠陥が現在の日本の国防に関しては存在するという事であろう。平和ボケと言ってしまえばそれまでだが、76年間不戦を結果的に維持出来、その分、税金を他に回せたはずなので、周回遅れでも構わないと思う。あるいは、世界情勢の急激な変化への対応とすれば、それも間違いではないのだろう。故に、私たち、一般庶民は可能な限り、増税対応などで協力してゆくことが重要だと思う。多少、優等生過ぎるかもしれないが、事は国家の存亡に関わる事。備えあれば患いなし。これも重要な格言だろう。もちろん、これら税金を産むには、産業の更なる育成と発展は必須であり、民間側で可能なことはそうした経済力の強化への参画だろうと考える。さて、「国難に向かう新国防論」:河野克俊氏を引き続いて読んでいる。

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