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「天才の影 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤141章

天は二物を与えず、とは格言であるが、昨今は二刀流とか器用な大リーグの選手が登場する世の中であり、強欲な人々は多くを望む様になっている。しかし、元々大した能力の差が無いにも関わらず、過酷な過大な過剰な競争を行うために、その不条理な勝敗を目図って争いが必然と起きてしまうのだ。そうした中で世の中には天才と呼ばれた人々が居る。昔、偉人伝とか流行っていて、選択読書でもその全集が候補にも挙がった時代があるが、最近では、このキーワードを余り耳にしない。これだけの情報過多時代になると、この世に天才は居ても、偉人は存在しないことを皆熟知しているからだろう。逆説的に言えば、天才は偉人候補ではあるが、それは滅多に在り得ない願望の様な幻想である。「天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気」:高橋昌一郎氏を読んでいる。

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