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「嫌いなものは嫌い」毎日ショートエッセー:古い羅針盤135章
この世で、暴力は確固たる力を持つ。男女の格差には、まずはこの存在が大きい。DVにしても、体力差による暴力の行使が基本形だ。斯くなる私も知性の前に立ちはだかる暴力に抗する為、学生時代、格闘技を学んだが、幸いな事にそれを行使する機会は稀だ。むしろ、殴られない距離感を学んだとも言える。尤も、空間があればと言う前提に立つ。昨今、海外で目にする戦争も然りだ。隣人同士、隣国同士、国境という架空の空間を争うことから始まる。領土問題は生活に直結するから、誰しも譲れない一線である。故に専門の兵士を全面に立てるのだ。但し、出来得ればその力を常時は行使したくない。故に徴兵制等で補充する方法が通常だ。我が国の自衛隊も防衛主体で設計されているので、常時は災害支援とかに狩り出されているが、戦争となれば、銃を持ち、戦車を繰り、敵を殺す役目を負うのだ。暴力の極限使用、それが戦争であることには間違いはない。では、日々日常の暴力行使に関し、社会はどうかと言えば、NOである。何処かの国の様に、対立する選挙候補者を暗殺するなどという暴挙は少なくとも、近代国家ではタブーだ。「山口組 顧問弁護士 (角川新書)」:山之内幸夫氏を手に取っている。
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