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余白やムダが、人生を豊かにすると思うこと。

今、小林秀雄の『読書について』を電車乗っている時も、電車待っている時も、いつ何時も読んでいる。

この本はきっと、”何回読んでもわたしに気づきを与えてくれるんだろうな”と、そんなことを思わせてくれる。

特にね、読み手に、興味の幅や深さを変える提案をしてくれていると感じることがあって、その度に、”もっとわたしは雑食になっていいのだな。そうあるべきだな”と、未来が明るく思えてくるから不思議。今見えている世界ではない世界を覗き見してみることで、今目の前にある悩みの解決方法が見えてきたりする。

視野が狭くなった時にこそ、そのことだけを考えるよりも、一層も二層も外の世界を見てみることが解決するのかもしれない。それが例え、ドラマでも映画でも、小説でもいい。表紙に興味がなくても、手にとって読んでみた本で、”あれ?興味が持てるじゃん!ちょっとおもしろいじゃん!”なんてこともあったりするしね。

わたしが海外旅行に行くのも、本を読んだりするのと一緒な気がする。旅先は、日常の生活圏とはかけ離れているけれど、行ってみて初めて気づく面白さがある。そうやって、自分の興味の幅を、手にとって、体験してみて、広げていく。こうやって最初は”超興味あります!”というスタンスではなくても、味見くらいの感覚で手を出してみると、意外なところで自分の興味スイッチが入ったりする。これが面白いんだなぁ。

余白とか、ムダとかは、合理的な今の時代には嫌われているけれど、余白やムダこそが、人生を豊かにしてくれているなぁと強く思ったりしているのです。


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