見出し画像

きっかけは、いつも突然に。

わたしのいつも乗っているコア電車は、よく止まる。2週間に1回くらい人身事故にあって止まる。昨日も止まってしまったので、仕方なく別の路線の最寄り駅(最寄りといっても歩いて1hくらいはかかる)で降りて、そこから歩いて帰った。


別の路線の最寄り駅から家までの道は、いつも大きな道路を横目に歩く。だいたい大きな道路には、チェーン店が並んでいて、その店を覗き込みながら歩いたりしている。

そのチェーン店が立ち並ぶ様が、妙に懐かしくて、実家を思い出す。だいたい田舎には、あるあるだと思う。前に佐賀や群馬や千葉に車で出かけた時に、同じような風景を目にしていた。

その立ち並ぶチェーン店に、よく家族で行っていて、なんだか急にお母さんに会いたくなった。2週間位前に会っているはずなのに。

そんなチェーン店通りを歩き続けていると、塗りたててあろうペンキの匂いがしてきた。そのペンキの香りも、昔嗅いだことのある匂い。そうだ、小学校の鉄棒に塗られていたペンキの匂いだ。


人身事故の被害で歩いて帰る羽目になったけど、昔のお琴思い出しながら帰っていて、思いの外、楽しい時間だった。そんな時間を過ごしたもんだから、”わたしの大切にしなきゃいけないものって何なのだろう?”なんてことも、おまけで考えてしまったんだよね。

昨日思い出した古い思い出は、わたしの中でとても綺麗な思い出で幸せな時間だった。今は、当時のそれとは家族の形もだいぶ変わってきていて、同じように過ごすことはできないけれど、”もっと幸せになっていいんだよなぁ、わたし”なんて思ったりしてしまった。

永遠じゃないからなぁ。何度も何度も”これでいいのか?”って自問自答する必要はあるのかもしれないなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?