【6;cups】過去なんておん あぼぎゃ
日常的にお経やおまじないを唱えてると危機回避できることを発見し、
その効果をお披露目したいのですが、弊害が起きました。
日常的に危機回避していると、つまり、何も起こってないわけで。
信号待ちをしなかった話とか、醤油をかけ過ぎなかった話とかにとどまってしまう。
これは大誤算です。
そこで、私は考えました。
なるべく地面の奥底に葬り去りたい過去を、敢えて掘り返し素敵な幻に挿げ替えることも、あぼぎゃ党にしようっと!まだ、自分でも#あぼぎゃ党の意味と意図がわかってないうちに!
と、いうことで、思い出しては袖口を噛んで
『ぎぃぃぃぃぃいいいいい』となる過去を、素敵にリメイクした思い出を
#あぼぎゃ党 と呼んでシェアしたいと思いますっっ!
どうぞお付きあいください。
あれは、13,4年前でしょうか。
私が初めて夏フェスに参戦した時の話です。
身長が低い事を不利に感じた私は、
持っている履物で一番厚底のものを選び、会場へ繰り出しました。
草履を履いていきました。
ぞうりを。夏フェスに。
前回履いた時に靴擦れが拷問のようだったので、対策として五本指ソックスを履いてからこれを履きました。
家から最寄駅まで歩いてる時点で拷問の様な靴擦れは襲って来ましたが、その話はここでは割愛。
会場に早く着き、指定のブロックの最前列を陣取ることができました。
開演までしばらくあるので、トイレに行っておこうと、後ろを振り返ると、
人込みでごった返していて、しかも皆、体力温存のために座り込んでいました。この人込みをかき分けてトイレまでいくのかぁ。
圧倒されるとともに、一番近くにいた女性二人組に目を奪われました。
夏フェスの装いがとってもおしゃれで、しかも私が行きそびれたBUMP OF CHICKENのライブTシャツを着こなしているではありませんか。
「いいなぁ、おしゃれお姉さんたち、バンプのライブ行ったんだ…。」なんて、キレイナオネイサンに気を取られながら左足を一歩踏み込むと・・・
グキっっ!!!!!
厚底草履にソックスのせいで草履の上で足が滑り、ぐりっと踏み外してしまいました!!
予想だにしない左足のもつれに右足は追いつかず宙を右往左往。
当然、バランスがとれず立っていられません。
だのに座り込む人込みでもう一方の足をつく隙どころか倒れこむスペースもないのです。
あわわわわ!と両腕は空気中を泳ぐ格好になり、左足はぐきっている、右足は宙を右往左往。
さながら、バレエの高度技術アラベスク!!!!
咄嗟にバンプTのお姉さんの頭に手を置いてしまい、、、
全体重を預ける形になってしまいました。
お姉さんも成す術なく、頭を抑えられ寄りかかられる女(私)にされるがまま。
想像できますか?一瞬で恋に堕ちれそうな綺麗なお姉さんを屈辱的に頭グリグリする10代女(私)
私は、「ごめんなさい。ほんっとうにごめんなさい。」といいながら、ゆっくり宙を右往左往する右足を寄せて立て直しましたが、お姉さんの頭、ぐっしゃぐしゃにしてしまいました。(彼女はめっちゃ怒っていました)
事の始終を、大勢の観客と連れ添いの友人はじろじろ見ていたと思います。
クスクスと笑い声も聞こえてたと思います。
お姉さんの目も見ることができないまま、「ごめんなさい。ごめんなさい」と言いながら人込みをかき分けて立ち去り、(驚異のバランス感覚で秒速で駆け抜けました。)用を済ますも陣取った最前列には戻れなかったことは言うまでもありません。
こんな思い出があるのですが、今から魔法の言葉でなかったことにしますっ!
ーーこの人込みをかき分けていくのかぁ。
ふと横を見ると、斎藤工似のお兄さん(ええい、もう、斎藤工にしてしまえ!)が、私の手を取り「人込みの向こうに連れてったげるよ」と言ってくれました。
華麗に、そして器用に、禿げ頭を飛び石のように使い、
空中に舞いながら一歩、そしてさらに一歩と禿げ踏んで駆け抜けていきます。
羽根が付いたように(ええい、もうつけてしまえ!)軽やかに、斎藤工と空を舞いながら、4禿げ頭を踏んだのち、あっという間に人込みの向こうへ。
「たくみ・・・、ありがとう。」というが早いか、羽根の生えた工はまた禿げ頭を踏んで元の陣地へ戻っていきました。
・・・・
こうして、私の初、夏フェスの思い出は、工のおかげで幻のような記憶になりました。・・・・なりました。
少々キャリードアウェイでも
おん あぼぎゃ
おん あぼぎゃ(めでたしめでたし)
なんのはなしですか
斎藤工はロン毛が似合うってはなしです。
皆さんの日常の危機回避事案も教えてください!
ただ、#あぼぎゃ党 というフレーズ、ハッシュタグになってないので(泣)
私の記事を引用するなりして私に通知を飛ばしてください(笑)。
いっぱい集まったらお寺の和尚さんに自慢します!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。