イラストメイキング | No.3-想像と創造
◇ 解説
このイラストは物語からイメージを膨らませて生まれました。
「本=物語」から「球形=自分の奥底に眠る大切なもの」が、輝きを持って飛び出してきている形で描いています。
また、静ではなく動。動き出しているということを表現したかったので、本のページがめくられているところを描き、本と球形の間にも風の流れを意識したものを描いてみました。
大切なもの、好きなもの、本当にやりたかったものが、内側からあふれているということを表現したかったので、内側から光ってる感じの色の置き方をしています。
また、それら自分の源と向き合ったときに、生まれてくる様々なものを、上に広がっていく泡のようなもの、それと光る蝶で表現してみました。
光る蝶は、サポートしてくれる存在として見てみても面白いかもなと思っています。
背景に描いたのは、創造力という花言葉があるらしい「ネムノキ」をイメージしています。始めは、グラデーションでじんわり浮かび上がるような表現にしようかなと思っていたのですが、実際に、色を置いて悩んでいる中で、しっくりこなかったので、このような形になりました。
◇ やってみたこと
◇ グラデーションでの表現を模索した
このときにグラデーションの使い方がなんとなくわかったので、グラデーションをつかって、もっと面白い見せ方、表現を探してみたくなったんですよね。
それで、まずは「じぶんものがたり」をつくっているときに偶然できたじんわり浮かび上がってくる表現を使ってみたいなと思いました。
先ほども書いた通り、この表現は今回の作品に合いそうにないなと思ったので止めましたが、密度のあるイラストで使ってみたら面白いのかもしれませんね。
あとは、グラデーションは消しゴム、ある程度好きな形にできるので、風の表現では、球体からの光に照らされる感じを表現するために、球体に近い部分だけグラデーションを置いてみました。
◇ 広がりのあるイラストを描いてみようとした
絵を描き始めて、いくつかつくってきましたけど、どれも枠をつけていて画面いっぱいには描いてきませんでした。
それは、画面いっぱいに絵を描くというのが、自分にとってまだハードルが高かったのがあります。
でも今回は、可能性とかポジティブなものを表現するために、空間の広がりを感じてもらえる配置にしたかった。
それでどうしたのかというと、球形から枠の外に広がる泡のイメージの円を下書きの時に入れたんですね。
実際には、描いていく中で物足りなくなって蝶も追加するのことにしましたが、結果として納得できるものが完成して良かったです。
◇ レイヤー分けを少し意識してみた
あとで修正するときにレイヤー分けに規則性がないと、複雑になるほど混沌としてきて修正が難しくなるので、今回は修正しやすいレイヤー分け、より描きやすいレイヤーの順番みたいなものを意識していたように思います。
レイヤーの使い方はまだ自分の中で定まっていませんが、やりやすいように徐々にパターンを確立していきたいですね。
◇ メイキング動画(YouTube)- 30倍速
◇ 完成したイラスト
※ポストカードにする作品ですので、ウォーターマークを入れています。