花金鳳花日記 2019年9月17日
海での展示は初めてなので潮の満ち引きの事を調べている。
5日は小潮なので干満の差が少なく満ち潮は11時頃と21時頃で引き潮は3時と16時頃らしい。
いつも貧乏くさくバタバタとしているので、こういう引力と地球の関係など壮大な事に想いを馳せる時間はワクワクする。
人が生まれるのは満ち潮で人が死ぬのは引き潮が多いらしい。
予算の事などを詰めているが、こういう営業的なことは苦手。
昨年はコンサルタントにも商工会議所の担当にも弊社代表にもボランティアやり過ぎと注意を受けているので心が苦しい。
苦手と言えば、先日文化放送のラジオのゲストでよばれて夏のフェスの事などを頑張って話したけれども、テレビ以上にラジオはダメダメでしばらく立ち直れなかった。そもそも場当たり的性格なので、向いていたらもっと若い時になれるなれない関わらず芸能人とか目指しているだろう。
午前中は草がぼうぼうで廃屋一歩手前の様に見えていたアトリエの草むしりをして、お昼は母ととんかつ屋さんにてロースカツ定食とヒレカツ定食を頼んで半分こにした。
母などはもう70近くになるのにまるで高校生の様にどんぶり飯を平らげていて幸い。
図書館でずっと読みたかった武田百合子著の富士日記を借りてきた。
随分と昔、私が生まれた頃に出版された本だが10年くらい前友人達の間で流行っていて興味があったけれども都会の生活に忙しくて読む機会を逸していた。田舎暮らしで少し余裕が出てきたのか読書にも時間が使えるようになった。田舎の文化レベルの低さに辟易して現実逃避か。
基本田舎は文化レベルは低いのだが都会だからといって高いわけではなく、本当に人による、教育(資本)による圧倒的な格差にみじめさを覚える。
この武田百合子氏の様に富豪の家に生まれたから日記も面白いのではないかと妬みを覚える。
私は自分の考えを持つ事を良しとしない、抑圧されて育ったのでやっと自分の意思で妬める事、それを表現できる事に喜びを覚える。
とても自由だ。
10年くらい前に尊敬する友達が私の意見を聞きたい、思ってる事を知りたいと言ってくれたときに答えられなかった、そもそも言っている意味がわからなかった。今なら答えられる気がする。
人権とはその人の考えを持つ事を許されることではないだろうか。
意外と最も大切なことが大切にされていないと感じる。
#花金鳳花日記