路線変更(スタイルチェンジ)した雑誌3選
・「週刊現代」「週刊ポスト」
かつては「週刊文春」「週刊新潮」と並ぶ”4大週刊誌”と呼ばれたが、いつの頃からか電車内の中吊り広告が消えたと話題に。2015年、’17年に終了し(文春・新潮も2021年に終了)、その回答として「弊誌の読者(層)は通勤列車には乗っておりません(脱サラリーマン層)」と答えたという噂が。
内容はサラリーマン層に刺さる政治・経済・ゴシップなどから、中高年層向けの健康・医療情報中心に。芸能・グラビアなど懐古的な特集も人気。60~70代の読者向けに、30~40代の編集部員が作っているという噂も。
・「BUBKA」
2010年代ごろまでは若手女性芸能人のゴシップを中心に構成。「『BUBKA』に載ったらそのアイドルは終わる」という言葉まで言われていた。
『BUBKA』(コアマガジン)創刊編集長の寺島知裕さん、亡くなってしまったのか。「ブブカ」は当初は『GON!』(ミリオン出版/大洋図書)のパクリ雑誌だったのだが、アイドルスキャンダル路線を見つけてから独自の進化を歩む。このあたりの空気感は吉田豪の『証言モーヲタ』(同前)に詳しい。
— naokki (@miumisuzu) May 23, 2024
2010年代からAKB48のポジティブな特集を組むようになり、アイドル特集雑誌へと大きく変化。『BUBKA』に限らず、AKB48の人気の恩恵にあやかる形(写真集出版など)で息を吹き返した、延命できたと言われる雑誌は多い。
・「FRIDAY」
言わずと知れたスクープ多発の”写真”週刊誌。政治・芸能・事件・事故など数々の衝撃的瞬間を撮影し、報道の中心的存在だった。
現在はかねてからやっていた女性グラビアに特化。グラビアアイドルや女優など多くの女性芸能人のグラビアを掲載し、巻末には坂道グループアイドルの舞台裏をメンバー同士で撮影した『乃木撮』『日向撮(ひなさつ)』に加え、『櫻撮(さくさつ)』も開始し、3坂道を制覇。連載をまとめた写真集は10万部以上の売り上げに届く人気商品。
グラビアアイドル系も付録DVDや無料動画、デジタル写真集への誘導などで利益を生む。
補足「週刊プレイボーイ」
男性向けカルチャー雑誌『週プレ』も同じようにグラビアに特化。一方、アダルトDVD特集はヌード写真を無くし、文章を中心に展開。コンビニのトイレ付近にヌード雑誌が置かれていることで男性が近くにいることに対する恐怖心を持つ女性たちからの強い要望や、東京オリンピックに向けて外国人観光客が大挙してくることを鑑みての”摘発”的な指針で、ヌードを載せた雑誌はコンビニに置けなくなるとなり、決断された、と言われている。
※主な休刊年表
2024年8月 宝島社「steady.」
2024年7月 麻布台出版社「ポポロ」
2024年2月 双葉社「月刊アクション」
2023年12月 双葉社「月刊まんがタウン」
2023年11月 「HOT PEPPER」「HOT PEPPER Beauty」
2023年5月 朝日新聞出版「週刊朝日」
2023年3月 KADOKAWA「週刊ザテレビジョン」(月刊と統合)
2023年2月 講談社「イブニング」
2022年12月 角川春樹事務所「月刊ポップティーン」(WEBに移行)
2022年7月 竹書房「まんがライフ」
2022年3月 講談社「with」
2022年3月 NHK「ステラ」
2021年6月 学研「週刊パーゴルフ」
2021年3月 文化出版局「ミセス」
2020年12月 光文社「JJ」(WEBに移行)
2020年6月 KADOKAWA「東京ウォーカー」「横浜ウォーカー」「九州ウォーカー」
2020年3月 KADOKAWA Game Linkage「電撃PlayStation」
2018年5月 白泉社「別冊花とゆめ」
2016年12月 小学館「小学二年生」