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日向坂で会いましょう 大人気である5つの理由

まえがき

テレビ東京で関東地方を中心に新潟、富山、青森、宮崎など一部の地域で放送中の日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」。
(※ 2021年3月末で、新潟、富山、青森、宮崎などローカルでの放送は終了しました。)
 毎週日曜深夜にはTwitterを開くと、「乃木坂工事中」「そこ曲がったら、櫻坂?」「日向坂で会いましょう」の坂道3番組がトレンドを占める現象をお目にかかることでしょう。

そんな中、「日向坂で会いましょう」は深夜1:05からの放送にもかかわらず、明日の学校・会社を控えたであろう人々がTwitterのトレンドを埋め尽くします。

果たして、この番組の人気はどこにあるのか?その理由を解説(考察?)していきたいと思います。

理由:1「けやき坂46(ひらがなけやき)」があまりにも不遇だった。

「けやき坂46(ひらがなけやき)」とは、欅坂46に追加合格した長濱ねる氏の最初のポジションであり、いわゆる欅坂46の研修生的グループです。ファンにとって、乃木坂46で言うところの「アンダー」という理解でした。

2016年5月11日、長濱ねると同じ立場となる、「けやき坂46」のオーディション合格メンバーが発表されました。

2017年8月13日、けやき坂46・2期生が発表されました。

そして2018年4月8日、けやき坂46の冠番組「ひらがな推し」(「日向坂で会いましょう」の前身)が放送開始されます。
また、4月16日には、「KEYABINGO!4 ひらがなけやきって何?」が日本テレビで放送されます。

けやき坂46合格発表から、「ひらがな推し」が始まるまでの約2年間、けやき坂46の露出・出番は、ほとんどありませんでした。
 歌番組に出演するのは欅坂46のみ。サポートの形でけやき坂46が出演することもほとんどありません。欅坂46の冠番組「欅って、書けない?」にも対決企画やご褒美企画など、ごくたまにしか出演はありません。
 この2年、アイドル市場において求められる16~18歳の期間を合格しながらも露出なく過ごさせたことは、かなり珍しい事態と言えます。

理由:2 司会者オードリーのファンとの相乗効果が生まれた。

お笑いコンビ・オードリーが司会に就任した2018年は、春日さんのエアロビクスや東大受験、若林さんの熱愛発覚、そして3月には「オードリーのオールナイトニッポン」10周年ツアーの開催と、ノリにノッていました。

そのおかげもあり、「リトルトゥース」と呼ばれるラジオリスナーのオードリーファンや多くのお笑いファンが番組視聴に繋がりました。有名なライターさんも見続けていることも大きいです。

このように、アイドルファンだけでなく、オードリーのファンを引き込めたことが大きいと考えます。

理由:3 オードリーと日向坂46の関係性 「ひいきシステム」の導入

「ひらがな推し」第1回の放送は、けやき坂46は司会者が誰か知らされないまま収録が始まりました。そのため事前にメンバーには、「誰に司会者になってほしいか」というアンケートが行われ、その時、オードリーの名前はほとんど上がりませんでした。
 そんな中、後にメジャーデビューとなる「日向坂46」のセンターとなる小坂菜緒だけが、オードリーの名前を上げていました。
 これにより、オードリーによる小坂びいきが始まります。

その後、メンバーによる、「若林さんがおたけ(髙本彩花)を女として見ている」という告発、それからの若林による髙本・小坂ひいき、若林にひいきされたい加藤史帆、春日による丹生明里びいき、春日派を標榜する高瀬愛奈、といったひいきされたい、という動きが活発化します。

これは女子を指導したり、まとめたりする時のムーブとしてありえないことです。
2015年8月2日放送の「ボクらの時代」で、女子バレーボールチームをまとめ、指導した監督によると、女子や女子の集団を扱う時の気の使い方には男子とは全然違うと紹介しています。

また、彼女たちは、「オードリーさんと仲良くなりたい」と関係性の向上を訴え続けます。番組でも、収録準備中にオードリーがまったくコミュニケーションを取ろうとせず黙って過ごす映像を放送したり、アイドルの方からオードリーをいじったりしてコミュニケーションを取ろうとしてきます。
 その後、2018年8月4日の「オードリーのオールナイトニッポン」には、けやき坂46の3人がゲストとして呼ばれるまでになります。

その後も、けやき坂46のライブに春日が観覧、オードリーの日本武道館ラジオにけやき坂46の全員で観覧、けやき坂46のライブに若林が観覧など関係を築いていきます。

テレビ番組における関係性の構築は、番組とタレントのヒットにつながる重要なファクターの一つです。タモリ・たけし・さんまのBIG3、ダウンタウンDXの江守徹と中尾彬、浅香光代と野村沙知代など、ケンカノリ、昔のプロレスノリは現在では敬遠されがちですが、「火事とケンカは江戸の華」などと言われるように注目を浴び、この人たちが集まると何かが起きると思えるような

序盤から関係性にこだわり、強調して見せ、オードリーとの関係を築き上げたのは、彼女たちのお笑いノリのムーブ、ひいては彼女たちの軸である「ハッピーオーラ」によるものです。

理由:4 スタッフからの愛がスゴい!

「日向坂で会いましょう」を制作しているのはテレビ東京の坂道グループの番組を手掛ける制作会社ケイマックスを中心としたスタッフさん達ですが、乃木坂、欅坂の番組とは違ったムーブを見せます。

番組中のテロップ、スポンサーを紹介するアバン、そしてナレーション原稿などそこかしこに日向坂46イジリ、だけでなくオードリーイジリが見られるのですが、そのイジリのベースが、日向坂46メンバーが他のテレビ・ラジオ番組でやったことや発言(雑誌・ブログなど)、オードリーが他の番組でやったことやラジオでの発言を基に作られているということに、視聴者は驚き、狂喜しました(ブログやYouTubeでは元ネタ参照をするものも存在します)。
 ちなみに、番組序盤は「内村プロデュース」(ケイマックス制作)やオードリーの好きなキン肉マン、野球、80・90・2000年代などがよくネタになっていました(日向坂46が多方面で活躍するようになってからは減少しています)。
 また、番組公式Twitterでは、番組ハッシュタグを付けていないという強気の姿勢も驚かされます。

このように、日向坂46、オードリー、番組スタッフの三位一体となった結果が番組のヒットとなっています。

理由:5 メンバーのポテンシャルが高い

日向坂46のメンバーがバラエティスキルが高いことは2020年の番組出演・活躍数を見れば明らかですが、キャプテンの佐々木久美など、できるメンバーが他のメンバーを引っ張り、最初は元気の無かったメンバーも明るく元気良くなり、いつの間にかトークが出来るようになっていたりするという成長の早さに驚かされます。

以上が、現段階で見られる人気の理由です。これからもどんどん理由が増えていくと思いますので、この番組から目が離せません。

2021年3月31日には「ひらがな推し」5タイトルのBlu-ray発売、4月からはひかりTVとdTVでの配信も控えていますので、要チェックです!


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