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メディア酔談感想:あきらめずに、持続のための工夫を、たくさんの人を巻き込みながらひねり出すのが素敵 #赤木さんはあなたです #赤木さんに真実を

■1か月ちょっとの間の色々

前回noteで記事書いてから、1か月以上も開いてしまった。
あの後、検察庁法改正の強行採決は、なんと、なされず。
黒川氏はこれまた週刊文春の賭け麻雀報道がきっかけで辞職。

その辺のことについての6月11日のメディア酔談、興味深かった。
検察がなぜがんばってるかとの相澤さんのお話によれば、森法相がすでに内示まで出ていた検察の人事をひっくり返して大変だったことから、修習生の選択に影響が出ているのだとか。

国会ではその他にも気になる法案のこととかたくさんあったんだけど、展開が早かったり複雑だったりで、情報流し読みするばかりで精一杯。
何しろここまで庶民の利益に反することばかりを考えて打ち出してくる政府もなかったのではというくらいにやることなすこと人の道から外れまくっているので、ツッコミを入れるほうが間に合わないし、まっとうな議員さんたちがツッコミ入れてもことばが通じないし。
ことばに愛着を感じ、ことばの力を信じている私としてはことばを壊されていくことが許せない。

政治や社会問題が気になりながら、私自身も、コロナ失業をきっかけに、これまで数年間あきらめていた畑(見よう見まねの家庭菜園)をまた再開したり、6月には学校再開などで少しずつ日常も動き出し、完全に引きこもってはいられなくなってきて、日常の些末な問題に対処しているうちに毎日が過ぎていく。

■自分なりの工夫

さて、6月26日(金)のメディア酔談もおもしろかったー。
今回は畑作業もだいぶ落ち着いて、少し心身に余裕がある状態で見られたかも。

世論を盛り上げるために、の提案が色々と紹介された。

私はその提案については考えることに取り組む余裕がなかった。
個人的には、赤木さんのことも、社会問題で気になることも、LINEのタイムラインに載せていくというのを始めたのが変化。これまではそういう発信はツイッターとフェイスブックだけにしていた。
LINEは保護者の連絡手段として使用することが多く、普段政治的な話なんか一切しない人が繋がっているのと、子どもとアカウントを共有しているので、先生や中学生も見るかも、と期待したりして。
あと、note書いたら、直接メッセージで親しい友人に知らせてみたり。
非常にささやかな動きだけど、自分の意見なんか表明しにくい地域なので、そうすること自体、誰かの刺激にはなるかもしれない。

■世論を盛り上げるための提案から

さて、酔談の中でのお話。
ハッシュタグは、「#赤木さんはあなたです」、「#赤木さんに真実を」を使っていきましょうと。
すごくしっくり。
私は勝手ながら「赤木さんは私」とも思っているし、「私も真実を知りたい」。
とても。

クラウドファンディングでポータルサイトを立ち上げるというの、とてもいいな。
ネット署名みたいに「自分も何かしたい」という多くの人の気持ちを形にできるのがいい。
ネットの署名は締め切ったそうだが、「その次」をまた提示してもらえるのが助かる。
この問題をまったく知らない人にも伝えやすくなる。

雅子さんと相澤さんの共著書籍も楽しみ。延期して7月15日から開始となった裁判に合わせての出版とのこと。
その準備のため週刊文春に相澤さんの記事が載るのはしばらくお休みで、私も毎週末の「絶対買わなくちゃ」がなくなって、ちょっと拍子抜けの最近。

7月15日に始まる赤木さんの裁判だが、国がすべてを認めて請求額を支払うといえば即終わってしまって、赤木さんの目的である「真実を知る」ために証人の話を聞くことができない。それをさせないために、世論を盛り上げ続ける必要がある、とのこと。

■ポータルサイト案について思うこと

ポータルサイトの件は、今回呼び掛けに応じての提案を境さんがまとめられて、具体的に動けそうな形にされたことが見事。
皆がのりやすく支持数が見える、お金が回る。
雅子さんは支援のお金は不要とのことだったが、それだと「何かしたい」という想いの行き場がなかったのも事実で、それも解消。

社会の諸問題について、弱者を圧迫する権力側は仕事でやっていて、反発する側は手弁当というのが持続が難しい要因で、バランスが悪いといつも思っていて、だから押し通されてしまうばかりなのが悔しい。
だからこそジャーナリストさんたちが「仕事として収入を得ながら」矛盾を突いていくという仕組みがとても大事なわけで。

報道は権力側の味方ではないというのが、健全な社会の大前提のひとつとしてあるべきなのに、今の日本はそうでないのがつくづく恐ろしい。
そんな状況の中、フリージャーナリストさんたちの発信にはいつもとても力をもらっている。最近は大手マスコミの中でも志ある記者さんたちがツイッターで発信してくれたりするのもいいなーと思う。
相澤さんも私にとっては頼りにしているジャーナリストさんのひとり。

酔談は手弁当とはいえ、プロ仕事の延長上で皆の興味を牽引し、サポート依頼に対して反応も増えてきている様子。なんであれ、プロがまったく持ち出しで動くということについて、よほどのセレブならともかく、あまりそれが当たり前みたいな認識が前提とされるのには強い抵抗を感じるので、サポートが増えるのは本当にいいことだと思う
(といいつつ私はなかなかサポートの方は難しくてごめんなさい)。

そういう感覚でいるので、サイトを作るなら見積もり出してもらってクラウドファンディングで、という提案が、すごくよかった。
手弁当とか持ち出しだったら、結局誰かが無理をすることになって、継続できなくなってしまう心配もある。無理なく、得意を持ち寄って、作業に対する報酬は当然あって、という方がいい。
根性主義の日本は、お金なくても気合で済まそうとする思考回路が強いけど、これも向き合って正していかなくてはならない悪弊だもの。お金の話するといやらしいと思ってしまう感覚も消し去りたい。これがブラック企業の搾取の仕組みに寄与してるわけだし。
サイトを作る技術のない人は気持ちをお金で表現し、お金のない人はシェア拡散などできることをする。色んな人がそれぞれの形で関われる。

権力者という大きな壁を前にした闘いについて、あきらめずに、持続のための工夫を、たくさんの人を巻き込みながらひねり出していくこと自体、新しくて、地方からも参加しやすい。
私自身は何のアイディアも出せてなくて申し訳ないけれど、俊夫さんにも雅子さんにも自分の一部を重ねて見ている者として、うれしい。

■ヒヤヒヤおもしろい

あと、酔って話をするのが酔談といいながら、羽目を外しすぎたら皆引いちゃうよねという観点からの境さんの厳しいコメントも真っ当で、それも含めて楽しませてもらった。
相澤さんの、あそこまで配信でさらけ出せる感じが見てる方としてはヒヤヒヤおもしろくて、おふたりの掛け合いにいつも笑わせてもらってはいる。

おもしろそうな配信は他にもたくさんあるのだけど、なぜメディア酔談ばかり欠かさず見ているのか、自分でも不思議。
重くてカタくて腹が立って仕方のないようなテーマでも、肩の力を抜いて人間らしさをさらけ出してお話してくださるから目が離せないということなのかなー。

「軍歌」と聞いて、「もしかしてドン引いた方がいいですか?」という緊張感からの、LADY GAGAの話も、もう少し聞いていたらおおーといわせる話で完結していたのか否か、興味深いが、後から相澤さんが覚えていないとツイートされてて、また笑ってしまった。

私は赤木さんの問題に関して、メディア酔談のおかげで興味と熱さを継続させてもらっている。「人の興味を引き付け、熱さを継続させる」、これって本当に難しいことなのに、すごいなーと思う。
改めて、おふたりに敬意と感謝を表したい。

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