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絵本との出会い:ぼくは川のように話す

音楽やアート、本や映画など、今の自分に必要なものって、ふっと向こうからやってきて入ってくる、と感じる時ありませんか。
(食べたいものを食べるように、いや、それ以上に身体に入っていく感じ)

色やかたち、メロディや言葉など、
自分がその時、心から欲しているものに、
偶然に巡り合える時があります。
みなさんも、そういう出会い、
たくさんしているのではないかと思います。

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今回は、最近出会った絵本の話。
「ぼくは川のように話す」

教室にいるみんなと同じように、
流暢に話すことが難しい男の子の話。


この本の感想を書くのはとても難しいので、
本の紹介だけにしますが、
本当はnoteで書きたい事がたくさんあるのに、
いろいろとためらうようになった自分には、
この本はとても合いました。

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この本と出合った図書館の傍には、川が流れ、
釣りを楽しむ人がいて。
その風景をベンチに座ってみているだけで、
平日の疲れが癒されます。

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毎夏、車で1時間近く走り、
子どもを連れて川に連れていき、
一緒になって、川と遊んでいました。
この絵本の表紙の絵をみて、
子と川で遊んだ時を思い出しました。

太陽の光が降り注ぎ、
川の流れの音をただ黙って聴く。
急に雨が降り出した時の、風景の変わりよう、
音の変わりよう。

まちの喧騒と違い、川はとても静か。
そして荒々しくも変貌する。
川には、その周りには、
いろいろな音があるという事が分かります。

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同じ、ジョーダン・スコット文
シドニー・スミス絵 原田勝 訳の
「おばあちゃんのにわ」もあわせて紹介します。

男の子とおばあちゃん、
あまり言葉を交わすことなく、
おばあちゃんが男の子の頬や手をなでたり、
身振り手振りで、
コミュニケーションをとっていくお話し。
道路にあるミミズを、土に戻してあげる話。

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話すって、コミュニケーションをとるって、
本当はどういうことなのだろうか、
そんなことを改めて考えてみたくなりました。


また、
私たちは、自然とは随分、
隔たりができてしまったけれど、
それでも、自然から教えてもらうこと、
たくさんあるんだろうなと、思いました。