東京洋館巡り、旧古河邸と旧前田邸へ。
ずっと書きたかった東京洋館巡りの記事です〜。楽しんで書くので頑張って読んでください〜。(のだめ)
旧古河邸
旧古河邸へ、2022年のおはなし。
1917年に古河虎之助の本邸としてジョサイア・コンドルに依頼し、陸奥宗光邸跡地に建てられた旧古河邸。1982年、文化財の指定を受けました。
外観は赤黒い新小松石(安山岩)の切石積み、屋根はスレート葺きでイギリスコッテージ風のデザイン。賓客を迎えた1階は洋風建築、生活の場でもあった2階は和風建築です。
ジョサイア・コンドルのこだわりが詰まった美しい洋館、庭園でした。
満開の薔薇が見頃な春、秋に行くのが💯
丁寧な仕事で施された邸宅内の装飾、暖炉の彫刻にも薔薇が随所に。(邸宅内は写真🆖)
ジョサイア・コンドル(1852-1920)
イギリス生まれ。1877年に日本政府の招きで来日し、工部大学校造家学科(現・東京大学工学部建築学科)の初代教師に就任。
教え子には東京駅の設計者・辰野金吾、赤坂離宮の設計者・片山東熊など。日本近代建築の父と呼ばれ鹿鳴館、岩崎邸など数多くの西洋建築を設計しました。
日本文化や芸術に造詣が深く、日本文化のあらゆる分野でも貢献。
中でも日本絵画については、絵師の河鍋暁斎に師事するなど、特に深い関わりを持ったそうです。
コンドルの建築は高い耐震性と防火性を備えていたため、関東大震災を耐え抜いたものも多く、それらは避難所として多く人々の受け入れ場所となりました。
お次は...
旧前田邸
旧前田邸へ、2024年のおはなし。
旧前田家本邸は、旧加賀藩主前田家16代当主の侯爵前田利為侯(1885-1942)の居宅として建設されました。
華族の邸宅が広大な敷地とともにほぼそのままの形で残されているのはとても珍しく、昭和初期の上流華族の生活をうかがい知ることができる貴重な文化財として、平成25年に国重要文化財に指定。
主要な建物は、イギリスのカントリー・ハウス風の意匠でまとめられています。堅牢な鉄筋コンクリート造の構造体に、大華石とスクラッチタイルで装飾を施し、伝統的で落ち着いた佇まいを表現。
煉瓦に見えるのは、表面に引っ掻き傷をつけたスクラッチタイルで、帝国ホテルや東京帝国大学の本郷キャンパスをはじめ、この時代の建物装飾に多く用いられました。彫刻を施した大華石は凝灰岩の一種で日華石ともいい、石川県小松市で産出するそう。
近代文学カフェ「ブンダン」
隣接の日本近代文学館には、日本近代文学を代表する作家にまつわる食事や飲み物が楽しめる、ブンダンというブックカフェがあります。
その時わたしは森鴎外の娘、森茉莉さんの本「紅茶と薔薇の日々」を読んでいたので、森鴎外のコーヒーをいただきました。谷崎などのメニューも...!最高。
そして壁一面には、本や文学誌などのバックナンバーがずらり...!カフェ内の写真は🆖でしたが、本好きにはたまらない圧巻の本棚でした。
ルミネでのお笑いライブの開始時間に追われながら、後ろ髪を引かれる思いでカフェを後にしました。また落ち着いて行けたらいいな。
ここまで読んでくださってありがとうございます。東京にある洋館ふたつをご紹介しました。まだまだ行きたい洋館が全国にもたくさんあってキリがないわよ!
おわり〜。
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