見出し画像

【協力隊日記】ゴミ街で働く子どもの時給は25円


エジプトのカイロにあるスラム街
マンシェットナセル

カイロ中のゴミが集められ、
ここで仕分けリサイクル作業がされている

エジプトの9割はイスラム教だが、
ここに住む住人の多くはキリスト教の一派であるコプト教

宗教に対する偏見も今だに残っている

しかし街に入るとみんな笑顔であたたかい人ばかり
厳しい環境での生活、仕事だが人間味溢れる街だなと感じる

そこには多くの子どもたちも住んでいる
マンシェットナセルの学校は基本的に2部生で午前か午後のみ授業がある

学校がない時間帯や、夏休みなどの長期休暇の間、子どもたちは家の手伝い、兄弟の世話、そして仕事をしている場合が多い

ゴミに関わる仕事をしている小学生に聞いてみたところ、朝7時から夜7時まで12時間働いて得られる給料は100EGP(300円)だという。時給換算すると25円

同僚に聞いたところ、それは少なすぎるから200EGPが妥当と言っていたが、それでも600円。時給換算すると50円

子どもたちにとっては、十分な食事代にはなるだろうけど12時間労働は大の大人でも大変

ましてやゴミの中で悪臭や大量の虫に囲まれながらなのだから相当過酷な環境で

それでもそうするしかないのがここの現状

それも家柄がその職を担っているのなら、
今だけじゃなく将来の仕事の選択肢も限られてしまう

私たちから見ての感じ方と
彼らの感じ方に相違があるのは承知だし、

誰かしらがやらないといけない事ではある

誰かが外に出れば、その分代わりの誰かが中に入ることになるか、誰かの負担が増える

安易に手を出して、自分の見えないところでマイナスを生んじゃうのではないかと考えると動けない

かといって動き方もまだ全然わからないんだけど

いいなと思ったら応援しよう!