大人の姿

自分のテレビの1番古い記憶。
2000年になった頃の20世記最後の年越番組。
郵便局の民生化のニュース。

当時の大人はかっこよく見えてた気がする。
外国人の偉い人と話をする政治家さんや
民間で国を支えてる社長さん。
どんな仕事でも懸命に目の前の役割を果たす大人たち。

いろんな生き方があって
絶妙なバランスを保って1人1人が
懸命に生きている。

そこまではっきり思ってなかったけど、
なんだかキラキラした景色が広がってた気がする。

今のテレビやニュースはどうだろ。
とある政治家さんの発言や
国としての対応、理不尽に耐えかねて
命を断つ人たち。あらゆる物を持っている人が
持たざる人を叩く事実。

いくら若い人を根性なしだとか
心が弱い人が悪いんだとか
大人が下の立場の者を評価して、
熱意と称して心を痛めていく。

叩かれ続けた人が
なぜお前は叩かれないんだと
さらに下の人を叩く。

人としての尊厳やプライドを
ずたずたに切り刻んでいく。

おじいちゃんやおばあちゃん。
ぱぱやまま。
おじさんやおばさん。

今、発言権が強い人が
いなくなる時がいずれ来る。

そのとき、今の日本を形作っている
外枠のどのくらいが残っているのだろう。

継承不足。心のパス。
尊敬、リスペクト。
そういう大事なものを残していくのは
若い人だけではきっと難しいかな。

私はそう思う。