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日本を文化大国にすべく政治の道へ

ご報告

山中貞正と申します。私事ですが、ご報告です。夢を叶えるべく、昨夏に会社を辞め、政治の道を決意しました。私の夢は「文化大国日本」です。私たち日本人が、持てる文化の力を発揮することで、日本をより良くし、世界をより良くしようという想いです。日本と日本人の文化の根底にある「日本の精神」には、世界の平和を導く力が眠っていると私は信じています。

大学在学時の2018年、改めて自国について学ぶ中で、文化力に日本の活路を見出したことが夢の始まりでした。「失われた30年」と言われる不景気の中で生まれ育った私にとって、人生で初めて、日本に対して自信と希望を抱くことができました。以降、私は「世界一の文化大国日本」を夢に掲げ、下記noteの通り、微力ながら事業を通してその実現を目指してきました。

余談ですが、当時の夢は、「世界一」の言葉に表れているように、自国の利を第一に考える、愛に欠けた思想でした。米国留学時に抱いた日本人・東洋人としての劣等感や対抗心が、一つの原動力としてあったからでしょう。以降、最愛の人の出会いや宗教の学びなどを通して、徐々にではありますが、愛や徳の尊さに気付かされ、今日の人類愛的な思想に至っています。

夢を掲げて約5年間事業を経験する中で、私自身の実力不足もさることながら、事業の根本的な限界を痛感しました。国を大きく変えるには、政治の力が必要だと強く感じたのです。そこで昨夏、志半ばで心苦しい思いではありましたが、思い切って退社し、政治の道を決意しました。この場を借りて、これまでお世話になった全ての皆様方に心から感謝申し上げます。

退社後は、きちんとした計画もなく会社を後にしたので、政治の道を模索しながら放浪としました。京都の禅寺で1ヶ月間の修行体験や、金沢で2ヶ月間の能登半島地震被災者支援など、かけがえのない時間を過ごすことができました。その合間で、映画を中心に150以上の作品を鑑賞するなどして、世界の歴史を学び直しました。漫画『ONE PIECE』は、私のバイブルです。

同時に政治の道を模索した末、春から松下政経塾で修行することを決めました。自らの未熟さを省みた上で、「精神と時の部屋」の如く、心技体を鍛え上げたかったためです。日本と世界を愛した松下幸之助塾主を心の師と仰ぎ、1年目は深く日本を学び、2年目は広く世界を学び、3年目以降は夢を世に問うていこうと構想しています。第一歩として、武道を始めました。

最後に、入塾前に記した「入塾趣意書」を決意表明としてここに残します。目指すは、260年の太平の世を築いた徳川家康。先人たちが築いた日本の平和、そして世界の平和が、100年、1000年と続くよう、自分の人生の全てを政治に捧げます。夢物語だと笑われようと、「国の夢」を考え続け、語り続けた人こそが、日本を変えると私は思います。私は自分を信じています。

入塾趣意書

私は、わが国を、文化大国にしたい。

世界は「文化の時代」に突入している。21世紀の今日、世界中の国々が経済発展を遂げたことで、多くの人々が物の豊かさだけでなく、心の豊かさを求めている。人は、物心両面の豊かさがあってこそ、真の幸せに近付くからだ。大まかに、人々の物質的欲求から発展するものが「経済」であれば、精神的欲求から発展するものこそ「文化」であるといえよう。世はまさに大文化時代。

文化の時代とはつまり、経済の安定と社会の平和のもとで、生活の基本的な欲求を満たされた多くの人々が、文化に勤しむ時代だ。文化とは、ここでは、娯楽に限らず、衣食住をはじめ、学問・科学・芸術・法律・道徳・宗教など、人が生み出したものの総称を指す。文化の作り手には、例えば、研究者、技術者、起業家、料理人、漫画家、建築家、工芸家、音楽家、哲学者、宗教家などがある。

文化の時代には、文化発展と経済発展が両立する。多くの人々が文化を求めると、文化の経済的な価値が高まるからだ。つまり、文化の時代を迎える国々にとって、文化の発展こそが、人々の物両面の豊かさを実現しうる国家目標なのである。従って、世界に先立って先進国となった日本が目指すべき姿は、文化の発展を指導理念とする国家だと私は考える。すなわち「文化国家」である。

日本は本来、文化国家としての存在感を持つ。私たちの祖先が、数万年の歴史の中で、豊かな自然と調和しながら、土着の文化と外来の文化を融合し続け、世界屈指の文化を日本に作り上げた。何より、日本の精神は、自然や万物を尊ぶ神道が根底にあった上で、徳や仁義を重んじる東洋思想や、自由や平等を目指す西洋思想など、人類の普遍的な真善美が共存している。和の精神と言えよう。

日本は、その文化性から、文化国家として世界のリーダーになる素質がある。これまで世界中で、経済性重視・文化性軽視の副作用として道徳が育まれず、戦争をはじめ、人権侵害や環境破壊などの利己的な行為がまかり通ってしまった。そこで日本こそが、世界に誇る文化国家として、和の精神で世界の平和を目指し、国際社会を清く正しく美しく導くべきだと私は考える。「文化大国」だ。

私は、わが国を、文化大国にしたい。そのために政治の力で国を挙げて文化振興に力を入れたい。政府から「日本文化国家宣言」を国内外に発出した上で、国づくりの抜本的改革を目指す。「文化省」の新設はその象徴だ。中でも、研究開発の強化、道徳教育の強化、文化産業の強化を三本柱として、文化発展と経済発展の両立を目指し、日本の文化力で世界の繁栄、平和、幸福に貢献したい。

とりわけ、文化産業の強化が肝である。アニメや食をはじめ、日本の創造産業や観光産業には、世界中の人々を幸せにする力がある。文化産業を官民一体で振興し、世界に資する日本の基幹産業にしたい。文化 GDP や観光客数は一つの指標だ。その起爆剤として、江戸城再建を皮切りに、ディズニーに並ぶ日本産テーマパークや、中華街に並ぶジャパンタウンを世界中に作ることを目指す。

以上の志「文化大国日本」を実現するため、私は総理大臣を目指す。それゆえ、わが政治道の原点として、松下政経塾の門を叩いた。松下幸之助塾主は生前、日本の目指すべき姿として、精神大国や道徳大国を掲げていた。また、観光立国に至っては、戦後間もない 1952 年から提言している。私は、塾主と想いを同じくする者として、世のため人のため、この命をかけて志の実現を目指す。

私はいかなる金力・権力・暴力にも屈せず、大衆の世論の支持するところに従い、大衆の幸福のために積極的かつ良心的に行動することをここに誓う。


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