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ユレルランドスケープ
記憶というのは曖昧だ。忘れたり何か別の記憶に補完されたり、どこまで正確かわからない。
そんな中の記憶になるが、ずっと覚えている言葉がある。
それはラジオの極楽とんぼの吠え魂で加藤さんが言った言葉だった。
いいとものレギュラーが終わった後だったと思う。相方の山本さんに言った言葉。
「卒業!お疲れ様です!って言っても要はもう終わりってことだろ。"卒業"って聞こえはいいけど、もう要らないってことだろ。」
当時はラジオをよく聞いていた。ラジオは言葉だけだからね。それは自分の中でずっと残っているフレーズだ。
『芸能界』にいる限り、という限定的な言葉だったかは覚えていない。ただ、その時の自分に、結構刺さった言葉だった。
話は少し変わる。
自分の仕事の話になるが、何度か転職をして今ここまできた。
派遣社員をしたことがある。その時は3ヶ月更新の契約だった。何度か更新をして続けたが、いろんなタイミングが重なり双方合意のもとでその会社を"卒業"した。
昨年末だがアーティストの解散ライブに行った。これまでいろいろな音楽を聴いてきたが、初の解散ライブ参戦だったかもしれない。好きなアーティストの無期限活動停止、実質活動休止はあったが。
ユレルランドスケープ
私はアイドルにはあまり興味がない。正確にはこれまで興味がなかった。たまたま巡り巡ってユレルラにたどり着いた。
音楽、歌、歌詞で出会ったので、最初から最後までアーティストだった。
(カテゴライズは誰が、どこがするのかね。)
解散に理由はいらないと思っている。
解散という答えに上書きできる答えはないだろから。
アイドル業界って何よ?
何がゴールなんだろうか、どこを目指すものなのか?
定石はあるのか?
ユレルラはアイドルだった。
アイドルは突然終わるということを知った。
何故?どうしたの?
いろいろ思うことはあった。
でもそこに至った結果が全てだと思うようにした。
「またいつか」という言葉とは少し距離を置いて過ごしている。
あの日から2週間後くらいにまとめた気持ちだが、自分自身やっと向き合えるようになれた。
自分なりの"卒業"をしないといけない気がする。