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15年以上廃校舎の活用を続けてきた岩首談義所はなぜ、存続の危機なのか?

皆さん、こんにちは。岩首の協力隊、村山です。

今回は棚田じじいのこと大石惣一郎とその仲間たちが15年間以上(現在2022.10)続けてきた岩首談義所がなぜ危機的状況なのかを徹底解析させていただきます!今回のnoteは11月5日のオンライン『岩首談義所みらい会議』に参加する際にかなり重要な情報になりますので皆さん、もしお時間があればご覧いただけるとかなりイベントのときに話が理解しやすいかもです!

結論から言うと?

複雑な状況でボクも書き起こさないと何が問題点なのかわからない状態なので、まずはじめに大きな問題点をあげたいと思います。

①旧岩首小学校(岩首談義所)の取り壊しによるハードの存在がなくなってしまう危機
②団体としての存在意義の不明確さ

大きく上げるとこの2つが岩首談義所が危機的状態に陥っている問題点です。

他に細かい情報はありますが、今回のnoteではこの2つを中心的に書いていければと思います。(追記 かなり文章量が多くなってしまったので、後で更にわかりやすい形でまとめると思います。)


ただ、説明しておこないといけないのが岩首談義所は組織の名前で有り、建物の名前でもあります。なので、まず、頭が混んがらないように整理すると....

◾建物名称→旧岩首小学校(岩首談義所)
◾団体名→岩首談義所

と表記します!
それでは更に、問題点を解説していきます!

①旧岩首小学校(岩首談義所)の取り壊しによるハードの存在がなくなってしまう危機

実は、旧岩首小学校(岩首談義所)は耐震構造を整備する以前のものであり相当な老朽化をしている建物になります。来て頂ける人には木造校舎であり、レトロな雰囲気な良い建物だねと楽しんだり、懐かしんでいただけている建物です。ただ、それ自体はかなり老朽化が進んでおり、建物が傾いている場所もあり、窓が開かなかったりなど雨漏りがするなどの建物自体の問題が発生しております。他にもこんな問題が...

・開かない窓がある。

・雨漏りをする場所がある。

・外の壁が剥がれてきている。などなど

16年間ほぼ毎日だれかしらが出入りを続けいている建物なので、風がしっかりと通してあり、床が腐っているなどの問題は起きてません。しかし、確実に建物の寿命が近づいていているのは間違い有りません。

来年度(2023年度)、佐渡市としては旧岩首小学校の解体費用調査に入り、その後見積もりが立ち予算が捻出でき次第、解体をする方向と話を聞いております。なんとも寂しいことではありますが、佐渡市の中でも優先的に解体する建物としてあるらしく。毎年、約600人以上の関係人口を生み出し続けてきた建物は解体するとのことです。

私達、岩首談義所側としては『なんとしても解体を阻止したい!』という想いはあるのですが、あの建物で事故が起きてしまったら元も子もないという判断から解体は従う方向でいいと判断しております。でも、やっぱり寂しい...

ただ、いつまでも使い続けるにはそれ以上のコストを掛けないといけないのも事実です。なので、私達としては解体するまでの期間あの建物を次の岩首につながるように有効活用していきたいというのが想いです。

(棚田じじいとしては最初から変わってないとのことなので、ボクの中と周りとして整理をする意味でもここで一旦再設定をさせていただいております)


②団体としての存在意義の不明確さ

実は現在の岩首談義所は『岩首集落の課題や未来を考える場所と機会を創出するという団体?場所?』というふわっとした認識での活動が非常に多かったのが大きな課題だと感じております。設立当初は明確な課題と目標が設定されていたとは思うのですが、15年以上の活動の中でその団体としての理念がいろいろな影響で変わってきてしまっているのが原因だと思います。

そのため、少しでも岩首のためになるのであれば様々なことに取り組んできたつもりだったのですが、その理念や目標を共有できなかったということで、『君たちは何をやっている団体なんだい?』ということを言われることが多いと思います。

そういった状況を状況を整理するためにも集落の岩首談義所の活動に協力していただける人たちとこんな理念を作成しました。

◾岩首談義所の活動理念
岩首と里海・里山の未来について、地域住民と共に考え、語り、カタチをつくるための活動を行い、美しい里海・里山を守り、新たな価値を生み出すことで持続可能な地域を目指す。

岩首談義所 規約

岩首談義所の活動については詳しくはこちらから↓

この理念や目標に沿って活動をしていこうというのが現在の岩首談義所の状況でもあります。そのため、どういう方法で岩首集落のこれからを考えて、行動していけるのかが今後の問題点になります。

これからのアクションとは何になるのか?
私達は岩首集落で残していかないと行けないものはなにかと考えた際に岩首集落の暮らしを残していくことが重要なのではないかと考えております。

岩首集落の暮らしとは…
つまり、岩首昇竜棚田のある暮らしだと思っています。かつては「炭炊き」や「しいたけ栽培」、「竹(材として)の切り出し」などの里山からの恵みを享受して産業としていた生活をしていた集落にとって岩首昇竜棚田はそこでの生活するための食糧を賄う機能でも有りました。今は産業として里山を中心とした暮らしからはかなり変化をしてしまっていますが、棚田は今でも岩首の暮らしに大きく影響をしております。

こういったストーリーがある中で、岩首昇竜棚田を集落の産業として残していける暮らしやそのときに合わせた集落の未来を考えた取り組みをこなっていかなと行けないのが私達の課題です。

しかし、現在、棚田を管理しているのは60~80歳の昔から岩首昇竜棚田を守り続けてきた世代が中心になっており、存続するだけでもいっぱいいっぱいです。棚田自体がそもそも残していける資源なのか?という疑問が生じるのあると思います。棚田は確かに、お米を作るだけの価値で見たら正直、限界です。ただ、棚田はお米を作るだけでなくそのもの景観やそこに根付く鬼太鼓の伝統や文化、歴史、そして、棚田で農業をする知恵や経験こそが本来の棚田の価値につながってきていると思っています。この岩首昇竜棚田という棚田を活用して集落とともによりよい集落の暮らしを残していきたいというのが今の大きな課題です。


最後に

長くなってしまいましたが、大きく分析をするとこの2つの課題が今の岩首談義所の問題点になります。
まだ、なぜ危機なのかという状況でこれからの方針は岩首談義所の理事会(大石代表、理事、事務局)である程度は決めた上でイベントで共有させていただこうと思っています。
このnoteを見た人の中にも岩首談義所や棚田じじいのこと、岩首集落のことに思い入れのある方もいると思います。イベントでぜひ、意見をいただきたいです。
みらい会議だけでなく、ぜひ、直接でもいいのでご連絡いただけるだけでも非常に応援になります。

皆さん、よろしくおねがいします。


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