ライブレポ|ようこそ新興宗教東京初期衝動[トキョショキフェス'23 DAY2(10/31)]
本来8/14,15で開催するはずだったが、しーなちゃんの体調不良により延期になっていたトキョショキフェス'23。日は飛んでしまったものの10/26,31に開催された。DAY1は開演前しーなちゃんがパニックになっていたものの、ライブが始まるといつものの調子を取り戻し、無事成功。そうして迎えたDAY2。
10月31日。「渋谷はハロウィンイベントの会場ではありません」と横断幕のかかったハチ公前を横目にSHELTERに向かう。ハロウィンで浮かれてるなーと思いながらSHELTERに着くと、SHELTERももハロウィン仕様に飾り付けがされていて前言撤回。ちょうど先行物販の列ができていて、自分も並んだ。列は階段の下からSHELTER横の自販機あたりまでできていて、開始時間ぴったりということもあるがそこそこの列ができていて嬉しかった。
グッズを購入し、開演時間ギリギリまでフォロワーと飲み、この日も開演5分前に入場。フロアの様子はというと当日券のお客さんが入る前からほぼ満員となっていて、当日券のお客さんが入ると満員となった。DAY1では外国人のお客さんがちらほら見えたが、この日は日本人のお客さんがほとんど。例によってこの日も開演が遅れ、開演時間になると青木さんが登場し前説が始まる。そしてこの日も海外のお客さんに向けカタコトな英語で紹介していた。
会場が暗くなり、je t'aime ★ je t'aimeが流れだし、いよいよDAY2のスタート。サビに入りなおちゃん、あさかちゃん、まれちゃん、そしてお客さんにアピールしながらしーなちゃんが登場した。不安気な表情を浮かべながら真っ直ぐギターに向かっていたDAY1とは違い、楽しそう表情を見せた。
ライブはDAY1と同じように"新曲"、"高円寺ブス集合"、"ベイビー・ドント・クライ"と進んでいくが、同じなのはセットリストだけ。ライブは全くの別物。高円寺ブス集合はしーなちゃんがより遠くにダイブしようとし、それに答えるかのようにお客さんもしーなちゃんを後ろに後ろに運ぼうとした。ブチ上がっているのはしーなちゃんだけじゃない。次のベイビー・ドント・クライでは早くもダイバーが現れ、しーなちゃんも飛んでくるダイバーに指をさして歌ったりと、お客さんの熱も最初からブチ上がっていた。
フロアが一丸となって振り付けを踊る"マァルイツキ"、かっこよさもあるラブソングの"恋セヨ乙女"とかわいい曲が続く中、次に演奏されたのは新曲の"死ねお前マジで"。なんともパンチのある曲名だがメロディーはかわいいなんとも不思議な感じのした良い曲だった。
「自分にとって大切な曲」と言って始まった"中央線"。歌詞もメロディーも良いのはもちろんだが、目を潤ませてながら大事に大事に歌うしーなちゃんが印象的で、そこにギター、ベース、ドラム、そしてコーラスが加わるともう圧倒される。再生ボタン、ベビドン、ロックンロールのようなライブでさらにブチ上がる曲もライブの楽しみの1つだが、音源だけでは伝わらないこの中央線も聴いてほしい曲だ。
久しぶりの曲が多かったDAY1に対して、DAY2は新曲をたくさん演奏してくれて、次に演奏した曲も"次に生まれたときは"という新曲だった。メロコア風の曲調ながらも歌詞はトキョショキっぽさ全開のかわいい曲だった。この2日間で新曲がたくさん披露され、それも曲調も幅広いので次のアルバムがとても楽しみになった。
ライブも後半戦に入り、もはやライブの定番となっている"春"、そして"STAND BY ME"。「ここでつまづくなよ東京初期衝動」。DAY1では色々と不安定でシリアスな感じで聞こえたが、そんなDAY1を乗り越えた今日はこの言葉が明るく前向きな意味に聞こえた。
しーなちゃんもいつもの調子に戻ってきたところで演奏したのは"山田!恐ろしい男"。あさかちゃんがお立ち台に立ち、フロアに身を乗り出しながらベースを弾き、それに合わせてフロアから手拍子が起こりダイバーも現れ、フロアもトキョショキメンバーの熱も最高潮となった。
しーなちゃんから「残り4曲」とあり、"世界の終わりと夜明け前"、"はないちもんめ"と畳み掛け、あさかちゃんとしーなちゃんが目を合わせて始まる"再生ボタン"。4人の音が合わさったときのバンドとしての一体感は、どこか懐かしさを感じた。。そして最後の"ロックンロール"。照明がストロボのようにチカチカ光りイントロがドカドカと鳴り響く、サビしーなちゃんが歌い叫びで何人もダイバーが起こる、まるでMCを全く挟まないいつしかのトキョショキを見ているようで、今まででトキョショキを見ていた中で一番輝いていた。
フロアからワンモアのコールが起こり、少ししてしーなちゃんを先頭に再びメンバーが登場した。そして、アンコール1曲目に演奏したのは忘年会新年会ツアーぶりの"エンドロール"。声を翳めながらもステージ上をぴょんぴょん跳び跳ねながら歌うしーなちゃんを見ることができたことがこの2日でなによりも嬉しかった。
エンドロールを歌い終わり、メンバーがギターやドラムを掻き鳴らす中、しーなちゃんがいきなり君が代を歌い出した。そして「国家斉唱、"兆楽"」。DAY1のような歯が欠けるまではいかなかったものの、お客さんの上を前後左右に移動するしーなちゃんは楽しそうだった。演奏したあと、ステージに戻ると今度はお客さんも含めて君が代を歌い、「みんな、もう1回だけやらせて」といってラストの"爆速 高円寺ブス集合"へ。兆楽で暴れきったと思っていたら、フロアにダイブするとそのまま後ろに運ばれていき、照明のポールにぶら下がりながら歌い、完全復活を見せた。
終演後、ファンクラブ会員限定のアフターパーティーが行われた。詳しい内容はあえて紹介しないが、メンバー1人1人乾杯をしたりとトークショー的なことが行われた。青木さんが進行で話は進んでいく中、話の至るところから青木さんの東京初期衝動への愛が感じられそれがなによりも嬉しく安心した。
セットリスト
1.(新曲)
2.高円寺ブス集合
3.ベイビー・ドント・クライ
4.マァルイツキ
5.恋セヨ乙女
6.死ねお前マジで(新曲)
7.中央線
8.次に生まれたときは(新曲)
9.春
10.STAND BY ME
11.山田!恐ろしい男
12.世界の終わりと夜明け前
13.はないちもんめ
14.再生ボタン
15.ロックンロール
アンコール
1.エンドロール
2.兆楽
3.爆速高円寺