ライブレポ|O区宗教音楽公論 (Don't Trust PK shampoo 2/3)
初めてライブに行くバンドはいつも緊張とドキドキがある。
2月3日 PK shampooワンマンツアー Don't Trust PK shampoo @Zepp Haneda
今まで音源や映像では何度も見て聴いていたが、ライブには行けておらず、今回が初めてのPK shampooのライブだった。会場までの移動中もPK shampooを聴き、何の曲をやるのか頭の中で期待を膨らませながら会場へと向かった。
会場には16時20分頃に到着した。開場は17時半からだが先行物販が16時から開始のため、並ぶと思いこの時間に到着した。が、実際人が全く並んでおらず、すんなり買うことができてしまった。グッズも買い終わり、開場までかなり時間ができてしまい、開場まで1人ベンチで待っていようと思っていたら、近くにフォロワーさんがいらっしゃったので話しかけ、飲み物でも飲みながらその方々と開場時刻まで時間を潰した。
開場まであと5分となり、トイレなどを済ませ会場へと向かった。やがて開場時刻となり、フォロワーの方々とは解散し、荷物を預け、中へと入った。中ではスモークが炊かれ、1列目の柵にはすでにたくさんの人で埋まっていた。ライブハウスでのライブはこの日が今年初めてだったので、この雰囲気は少し久しぶりに感じた。開演まであと45分。胸を高ぶらせる。
Twitterなど見て時間を潰していると開演まであと15分となった。スタッフによる注意事項のアナウンスがあり、それが終わるとボレロが流れはじめた。開演時間が近づくにつれて音が大きくなっていき、それと同時に気持ちも高ぶっていく。
そして、ボレロが終わったと同時に照明できた消えた。開演だ。
入場SEの「ポケモン金銀 戦闘!チャンピオン」が流れはじめ、カズキ(Dr.)が登場。他のメンバーも来ると思いきやそのままSEが終わった。と、同時にカズキさんのドラムがはじまり、遅れてニシオカケンタロウ(Ba.)、福島カイト(Gt.)、そしてヤマトパンクス(Gt,Vo)が登場し、「PK shampooです。よろしくお願いします。」そう言い、"天王寺減衰曲線"からライブが始まった。1列目ではモッシュが起こり自分もその中に飛び込みたかったが、あいにく自分は2列目にいて、さらに前に人がいたため、その様子を指を咥えて見ることしかできなかった。そのままライブは"奇跡"や"m7"など聴きたかった曲が続き、始まって十数分しか経っていないが、すでに気分は最高潮だった。
途中のMCではマネージャーがいなくなった話、お金を持ち逃げされた話、メンバーの近況報告や今年の目標などZeppであろうと関係なくだらだらと楽しそうに話し、終いには天の声ことPAさんに「ヤマちゃん^^曲やろっか^^」と毎MCごとに言われる始末。良くも悪くもこのグダグダ感は変わらないのだろう。
ライブも中盤に差し掛かり、ヤマパンとカイトさんのコーラスから始まった"零点振動"。2人のコーラス、ギター、照明、すべてが合わさったその瞬間、それまでのゆるい雰囲気がまるで嘘かのように綺麗な空間が広がった。そんな空間に鳴り響くカイトさんのギターの音色は、この日のライブで一番輝いていて、ギターのモチベーション、エレキギターへの憧れがより一層増した。そしてライブ後半へ。
新曲の"S区宗教音楽公論"や"二条駅"、"星"、"京都線"と畳み掛けていき、ラストの"星のオルゴール"が終わった頃には観客のボルテージは最高潮に上がっていた。そして演奏が終わり、拍手に包まれながらメンバーは舞台裏へとはけていった。
観客の拍手が演奏に向けての拍手からアンコールに向けての拍手へと変わり、少ししてメンバーがまた戻ってきた。「あと2曲やって帰ります。」そう言って、"3D/Biela"が始まった。「何があったって構わない 君と生きていくよ たとえ奇跡なんか一つも起こらなくても」その歌詞を聴いたとき、ふとPK shampooに初めて出会ったときのことを思い出し、胸が熱くなった。当時、身の回りの環境変化(主に人間関係)が激しく、その時期に出会ったバンドのうちの1つがPK shampooだった。今でもたまに当時のことを思い出し、その度に少し憂鬱な気分になることもあるが、当時と違うことが1つある。それはそんな状態でも救ってくれる音楽があるということだ。もうその人とは関わることもなければ、関係が修復することもないだろう。そして今後も色々なことが起こるだろう。それでも音楽あれば、なんとかやっていける。そんな気持ちを歌詞に重ね合わせながら感傷に浸った。
そして曲が終わり、ヤマトがカポを3フレットに押さえた。「ついに来た」。心の中でそう悟った。
そして本当のラスト "夜間通用口"
PK shampooに出会ったきっかけの曲だ。
シンバルのカウントが鳴り、イントロが始まったときにはポールをくぐり、1列目のもみくちゃの中へと飛び込んでいた。いつ聴いても、初めてその曲を聴いたときのような初期衝動に駆られる、そんな曲だ。拳を上げ、声を上げ、これまであったこと、そしてこれから起こるであろうことも全て忘れ、その瞬間(とき)を暴れ楽しんだ。
ライブが終わったときには達成感に包まれ、帰路に着くまでその余韻に浸った。
あとがき
終演後、ライブ前に会ったフォロワーの方と寒空の中メンバーが出てくるのを待っていたら、本当に出てきた。(写真撮っていただきありがとうございます!!)
さらに駅ではPK shampoo踊ってみたでおなじみのおこめたべおさんにも会った。
SE, 戦闘!チャンピオン
1, 天王寺減衰曲線
2, 奇跡
3, 君の秘密になりたい
4, 白紙委任状
5, m7
6, 市營葬儀
7, 零点振動
8, S.S.M.E
9, 神崎川
10, 学生街全能幻想
11, S区宗教音楽公論
12, 二条駅
13, 星
14, 京都線
15, 空のオルゴール
en1, 3D/Biela
en2, 夜間通用口