男肉 du Soleilが20周年を迎えた
劇団、なのか。
ダンスカンパニー、なのか。
パフォーマンスカンパニー、なのか。
モダンアート集団、なのか。
宇宙と一体化するための集い、なのか。
半裸で踊るオジサンたち、なのか。
団長の僕は、そのどれもであると思ってる男肉 du Soleilが20周年なんです。
今、まさに。この11月から。
2004年11月焼け野原のような戦場で僕らは生まれたんです。
まあ焼け野原のような戦場ってのは、近畿大学の文化祭である「生駒祭」なんですけど。
当時大学三年生の僕は生駒祭でオムニバスダンス公演に参加してて、そこで作ったのが男肉 du Soleilだったんです。懐かしい。
2004年11月に生まれたから、2005年11月が1周年、2006年11月が2周年って計算で、2024年11月が20周年突入なんですね。あってるよな、これ。
ただ、流派というか宗派によっては2005年11月から計算と2006年9月から計算がある。2005年11月が初めて外部の劇場を借りて公演をした時で、2006年9月はこの公演から男肉をカンパニー化しようとした時。
もしかすると3年続けて20周年が続くかもしれない。真の20周年、彼が言うには20周年。
M1の結成年論争みたいなものですか。こんなもんできるだけ若い方がいいんだけど。
なにはともあれ、20周年です。
思えば文化祭で、何故かカンパニー名を作って公演をしたあの日。集客が10人ぐらいしかなくて、外に出て客呼びパフォーマンスしたら文化祭実行委員の人に届け出のない出し物はやるなと怒られたあの日。極々当たり前の怒りでしたね。実行委員の人ごめんなさい。
まあ、あの日から産声を上げて20年やっとるわけです。
初公演、というか初作品のタイトルは「男肉激突祭in男肉放浪街」で「クリスマスボウルinトーキョー」と読む大学三年生が考えそうな勢い重視のタイトルだったな。
内容は、孤独な男が死のうとしてて、周りの妖精みたいなやつらまで全員が死んで、ふんどしの男が大塚愛のさくらんぼを歌ったら生き返るという悲劇からの大団円。祝祭。
思い出すだに地獄絵図。でもこれを20年間フォーマット変えずにやってきたな。よく続けられたな。よく団員たちはやってくれたな……。
何度も言いますけど、なにはともあれ20周年突入なのです。突肉なのです。
気が付けば、東京に住んでるけど。団員のほとんどは京都だけど。大阪の人もいるけど。ZOOMで会議とかになっちゃうけど。
それでも20周年に突肉したんだし、精いっぱい肉肉しくやっていきますよ。
男肉で気軽に見れるショートドラマでもティックトックにあげていこうかしらなんて思ったりしつつ、ダンスだけのイベント公演もやってみたいなんて思ったりしつつ、キャラソンをもっと増やして音楽イベントやってみたいなんて思ったりしつつ、少人数でもいいから作品作って熊本とか色んな場所で公演してみたいなんて思ったりしつつ、テント芝居がやってみたいなんて思ったりしつつ、己の愚かさに絶望したりしつつ、一人用の土鍋買ったら思ってたより土鍋ってケアがめんどいんだなって絶望したりしつつ、グレイトフルデイズってタイトルがヤバいなあってなったりしつつ、僕は元気です。
っていうか、男肉始めた時は舞台で音楽流すときMD使ってたからね。MDよ。ミニディスクよ。怖い。MD二枚使いでクロスフェードしてたよ。MDで曲編集して流してたよ。
照明のことは当時からわからなかったから全部お任せしてたけど。LEDなんか無かったもの。あったんかもしれんけど。ムービングマシンあるだけで「ひいぃやお!」ってなってたもん。
しのぎを削ったあの攻防戦……今なお続くここが最前線……。
20周年もどうぞよしなに。